- 交際相手はいるけど、結婚したいとは思っていない
- 結婚願望はあっても、子供はいらないと思っている
- 毒親育ちなんい出産・子育てをしている人の話に興味がある
育った環境や毒親のせいで、生涯独身でいたい、結婚しても子供はいらない、と決めている方は多いでしょう。しかし、毒親育ちだからこそ、幸せな家庭を築きたいと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、毒親育ちの私が出産を決めた理由や心の変化について紹介します。
出産を控えていたり、子供が欲しいと思っている毒親育ちの皆様に参考になりましたら幸いです。
佐藤みなと
30歳のときの離婚をきっかけに自分の親が毒親だと気づき、「毒親の解毒メソッド」を構築しながら解毒。毒親とは絶縁済。現在は、毒親育ち専門のカウンセリングを行っている。1児のママ。
毒親育ちが出産を決めた理由は?
毒親育ちの私が出産を決めた理由は、当時の職場のK先輩に相談をして、「あなたなら大丈夫」と言われたことです。
妊娠が発覚したとき、早々に中絶を決めていました。30歳のときに離婚して以降、生涯独身でいると決めていたし、仮に子供がいても「自分が毒親になるんじゃないか」と不安しかなかったからです。
当時の上司には、「中絶の手術をするので、2週間後に長期休暇をいただきたい」と伝えました。決意が固かった私に対して、上司はマジギレ。「気持ちは理解できるけど、その前にK先輩と話してから考えて」と言われました。
K先輩は、大学生と社会人のお子様がいるシングルファーザー。お子様の幼いときに育児で苦労をされた方で、軌道修正のために育児の勉強をされてきた方でした。
毒親育ちが出産を決めるまでの心の変化
K先輩には、これまでのことを包み隠さず話しました。
具体的には、
- 自分の親は毒親であること
- 親が毒親だから、自分も毒親になるかもしれないこと
- 毒親だと気づいてから、解毒をするために努力したこと
- 毒親と絶縁しているから、関わらないといけなくなるのが苦痛
- 自分の時間を取り戻したいから、育児をしている場合じゃない
といったことです。今になって思えば、自分が親になるのはふさわしくないと、自分にもK先輩にも言い聞かせたかったのかもしれません。
全部話し終わってK先輩から出た言葉が、冒頭の「あなたなら大丈夫」でした。
この「大丈夫」の根拠は、毒親と気づいてから解毒するまでの過程です。これまで「常識」「普通」と思っていたことは違う(かもしれない)と言い聞かせ、矯正していったこと。矯正した結果、生きづらさが解消したことです。
毒親の悪影響がどのようなものかを理解して、自分がそうならないために何ができるのかを考えているなら「大丈夫、同じ道は歩まない(だろう)」。「大丈夫」という言葉以上に、これまで解毒のために努力してきた過程が認められたことが嬉しかったです。
毒親育ちの妊娠中の過ごし方
毒親育ちの私の妊娠中の過ごし方は、以下のとおりです。
- その1:やりたいことをやりきる
- その2:食べれるものを食べる
- その3:子供の健康に支障をきたすことをしない
その1:やりたいことをやりきる
毒親だと気づいて以降、「自力でできることはやりきる」と決めていたのもあり、妊娠中も出産予定日までにやることをやりきると決めていました。
というのも、産後は慣れない育児につきっきりになることが目に見えていたからです。当時は副業を全力で取り組んでいた時期だったのもあり、体力の許す限り、全力投球だったのは言うまでもありません。
その2:食べれるものを食べる
上述にあげた「体力の許す限り」とは、食べづわりがひどすぎて、生活に支障をきたしていたからです。特に、食べれるときに食べたいものを食べることが大切でした。
つわりの症状は人によって異なります。身体からの声を聴いて、それを反することをしないのも贅沢です。私は、フライドポテト、ハッシュドポテト、白米しか食べられない日が多かったです。身体が重かったり、頭痛に見舞われたらぐったり横になっていることもありました。
その3:子供の健康に支障をきたすことをしない
最後に、子供の健康に支障をきたすことをしないことです。
たとえば、就寝時間と起床時間を一定にすることです。私の調べた限りでは、胎児は母体と同じ睡眠サイクルを引き継ぎやすいとのことでした。その他にも妊娠中から親としてできることはたくさんあり、自分の価値観でしっくりくる方法を実践しました。
個人的には、自分の体調と胎児に悪影響を及ぼさないのであれば、何をやってもいい、ということです。これまでと同じように、「今日はいい日だった」と思えることが大切ではないでしょうか。
毒親育ちの私が出産後に考えたこと
毒親育ちの私が出産後に考えていたことは、「いかに自分の時間を捻出するのか」ということです。
私の場合、出産予定日前に破水、しかも妊娠高血圧症候群になっていたので、入院翌日に点滴で促進剤を入れて、所要時間が約4時間の超スピード出産でした。実は、入院先の産婦人科でも、スマホでできる副業のタスクを実行していたくらいでした。
子供優先なのは言うまでもありませんが、そればかりではストレス原因になります。時間数は少なくても自分時間を確保することで、子供と向き合えるのかなと考えていました。
こういうのを見ると、「この人は母親なのに何をやっているんだ」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、当時は元夫がほぼ毎日不在、24時間ワンオペで慣れないことをひとりでやり続けていたので、ストレス発散方法は最重要課題でした。
幸い、子供は睡眠時間が長いタイプで、抱っこさえしていればやりたいことができる状態でした。長時間座り続けなければならないのはしんどかったですが、やりたいことができたのはラッキーだと感じています。
毒親育ちの私は出産に至る経緯を子供に伝えるのか?
私は、この出産に至る経緯を子供が中学に入学するタイミングで伝えるつもりでいます。いわゆる「さずかり婚」だったこと、それによって親である私の生き方が変わったことを知る権利も、子供にあるのではないかと考えています。
私自身がそうであったように、小学生の高学年頃から興味の範囲が広がり、興味本位で色々やってみたくもなります。子供には、興味に基づいて何をやってもいいと伝え続けるつもりですが、それには必ず責任が伴うことも理解してもらう必要があるはずです。
子供とはいえ、ひとりの人間として尊重・共存していくためには、子供に嘘をついたりはぐらかしたりせず、きちんと伝えることも大切ではないでしょうか。
まとめ:妊娠・出産に対して納得感を持てればどうにかなる!
この記事では、毒親育ちの私が出産を決めた理由や心の変化について紹介しました。出産を控えていたり、子供が欲しいと思っている毒親育ちの皆様に参考になりましたら幸いです。
個人的に、妊娠・出産に対しては、自分自身が納得していることが前提です。そのうえで、自分のためにも子供のためにも何ができるのかを考えるのが、もっとも現実的ではないでしょうか。
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結婚、妊娠、出産、育児は、毒親育ちの女性だけでなく、男性にとってもハードルの高いことでしょう。だからこそ、生涯独身を決めている方が多いのですが、決めつけているだけで本心は違うこともあります。
決めつけ(決断)は、毒親育ちが解毒するために大切なことのひとつです。しかし、それによってあなたの自由や選択肢を狭めてしまっては、本末転倒ではないでしょうか。
効果的なのは、肯定も否定もせずに自分の話を聞いてもらうことです。話を聞いてもらうことで、納得感が増したり、新たな価値観に気づくこともあります。ぜひ受けてみてくださいね!
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