- 親と一緒にいる時間が長いと感じる
- 何をするにもまず親に相談していることが多い
- 親がいないと自分は無力だと思っている
親子関係があなたの人生にどのような影響を与えるか、考えたことはありますか?
この記事では、共依存親子という特殊な親子関係について詳しく紹介します。共依存親子の8つの特徴、毒親育ちが示す共依存のサイン、そしてそのような状況から抜け出すための実践的な方法を紹介します。
この記事を読むことで、あなたが共依存関係にあるかどうかを確認し、より健全で自立した関係を築くための具体的なステップを学ぶことができます。
この記事を通じて、共依存親子から卒業し、自分だけの人生を自信を持って歩み始めるためのヒントを得ることができるでしょう。
共依存親子は親と子の境界があいまいになった依存関係
共依存親子とは、親と子供の境界があいまいになり、お互いに過度な依存が見られる親子関係のことです。
親と子が互いに強く結びついてしまい、親としても子供としても健全な成長ができなくなってしまいます。特に、子供は「無知」であるゆえに、親の期待に応えようとするあまり自己を犠牲にしてしまいます。
共依存親子の8つの特徴
共依存親子の特徴は以下のとおりです。
- 特徴1:親は毒親、子供は毒親育ちと自覚がない
- 特徴2:親子の仲が良すぎる
- 特徴3:親離れ・子離れができない
- 特徴4:価値観のアップデートができない
- 特徴5:お互いの話を鵜呑みにする
- 特徴6:親子で主従関係を築いている
- 特徴7:不平不満を並べて権利を主張する
- 特徴8:自己肯定感が低い
特徴1:親は毒親、子供は毒親育ちと自覚がない
まず前提として、親は毒親、子供は毒親育ちと自覚がありません。
毒親は、子供の人生を支配したり、子供を傷つけたりして、子供にとって「毒(有害)」となる親のことです。毒親に育てられた子供を毒親育ちといいます。
共依存親子は、主観的にも客観的にも親と子供の間に異常とも取れる結びつきがあります。一見すると、親と子も自立した大人のように見えますが、時間ができると恋人かと錯覚しかねないくらいベッタリとしています。
無意識のうちに、「マザコン」または「ファザコン」となった子供を、親が全面的に受け入れているような形です。
親が毒親だと気づいてない毒親育ちは【マザコンまたはファザコン】。家族第一すぎて親を盲信→人付き合いが狭く、何をするにもぼっち化が加速するため。こういう人は結婚後が大変。実家に帰りたがる、妻や子よりも親を優先→放置。親が過干渉ゆえに本人モラハラ、親も子供の問題に土足で踏み込む。
みなと/Twitter
特徴2:親子の仲が良すぎる
共依存親子になると、親子の仲が良すぎて他人の入るスキがありません。
仲良しであることを否定するつもりはありません。しかし、度を越えた仲の良さは2人だけの世界を創り上げて、他者を寄せ付けなくなってしまいます。家族で孤立してしまうおそれがあります。
客観的に、親子で恋人やそれに近い関係性と同じくらいに親密な関係を気づいていると、子供の交際相手やパートナーは不快に感じることもあります。子供が腫れ物に触れるように扱われてしまえば、子供の人間関係の形成に影響を及ぼしかねません。
特徴3:親離れ・子離れができない
共依存親子になると、親離れ・子離れができなくなります。
原因は、親も子も精神的に自立できていないことです。誰しも「心のよりどころ」が必要になりますが、共依存親子はともにプライドが高く、身近にいる他人には弱音を見せられません。頼れる人や場所が家族に限定されて、共依存の度合いを加速させます。
共依存親子は、自分が「親離れできていない」「子離れができていない」という自覚はありません。両者とも互いが自立した大人だと妄信しすぎているのです。
特徴4:価値観のアップデートができない
共依存親子になると、価値観のアップデートができません。
共依存親子は、「自分たちは絶対に正しい」という前提で物事を判断します。他者の意見や考えは間違っていると思い込み、聞く耳すら持つことができないので、自分の考えに固執して抜け出せません。
どんな人でも、価値観は年齢を重ねるごとに固定化しやすい傾向があります。しかし共依存関係を築くことで、固定化のスピードは加速します。
特徴5:お互いの話を鵜呑みにする
共依存親子になると、お互いの話を鵜呑みにして、客観的な判断ができなくなります。
特徴1「親子の仲が良すぎる」でも触れたとおり、共依存親子は2人だけの世界を創り出し、その世界に入り込みすぎて他者の話に耳を傾けることができません。
自分達に反する考えや意見を持つ人を「敵」と見なします。自分達に非があっても棚に上げて正当化させたり、ヘリクツを並べて相手を徹底的に潰そうとします。
特徴6:親子で主従関係を築いている
毒親と同じように、共依存親子も主従関係を築いていることが多いです。毒親と共依存親子の違いは、以下のように主従関係のパターンがいくつかあることです。
- パターン1:親が主、子供が従とハッキリしている
- パターン2:子供が主、親が従とハッキリしている
- パターン3:状況によって、親と子の主従が変わる
共依存の仕方はケースバイケースですが、自分が毒親(毒親育ち)と認識している人はまだ少数派なので、パターン3が多いのかなと個人的に推測しています。
特徴7:不平不満を並べて権利を主張する
共依存親子になると、つねに誰か(何か)に対して不平不満を言い、自分が恩恵を受けるべきだと権利を主張します。
共依存親子は、親も子も発言と行動がともなっていません。口では「自分はできる」と豪語していても行動はせず、行動しないことを指摘すると逆ギレします。子供に非がある場合は親がしゃしゃり出て、相手を攻撃します。
共依存の親は、過干渉タイプの毒親と似た傾向があります。子供を溺愛しすぎるあまり、世間の常識が通用しない大人に成長してしまうのです。
特徴8:自己肯定感が低い
共依存親子になると、子供の自己肯定感は低下します。
親の期待や顔色をうかがって物事を判断するクセがついてしまい、子供が自己の意見や価値観を形成する機会を失うことが原因です。親から独立したひとりの人間としてのスキルや自己主張をする力が乏しくなります。
この事象は、子供が親の元から自立し始める小学生の高学年頃から少しずつ出始めます。親が無意識のうちに子供の成長を妨げているので、成長の機会を逃してしまうリスクもあります。
毒親育ちの共依存親子セルフチェックリスト
毒親育ちかどうかの確認は「毒親の特徴」に譲るとして、こちらでは共依存親子セルフチェックリストをご紹介します。あなたの言動と照らし合わせて、当てはまるものの数を確認してみてくださいね。
- 自分の機嫌は親の機嫌で変わる(親の機嫌をうかがっている)
- 親が求めることを優先し、自分のやりたいことを後回しにする
- 親が抱えている問題を自分が解決しなければならないと思い、行動する
- 親から認められること、褒められることを重視する
- 自分の悩み事や困りごとは、まず先に親に相談して判断を仰ぐ
- 親から頼まれると「NO」と言えず、つい引き受けてしまう
- 親がいないと自立できないと感じることがある
- 親の考えや意見に対して異を唱えることができない
- 親に反対されたことは、自分のやりたいことでもあきらめてしまう
- 自分の感情や考えが自分のものなのか親の影響かわからない
- 親の問題を自分の問題として受け止め、解決しようとする
上記チェックリストのうち、当てはまる項目が多ければ大きいほど、あなたは親と共依存関係にある可能性が高いです。
親と共依存関係でいることで、自立は遠ざります。「自分は親と共依存関係かもしれない」と思うところがあれば、自立に向けて今できることを取り組んでいきたいですね。
親との共依存関係から自立する方法5選
親との共依存関係から自立する方法は以下の通りです。
- 方法1:自己認識を深める
- 方法2:親との境界線を設定する
- 方法3:感情のコントロール力を鍛える
- 方法4:決断力を鍛える
- 方法5:カウンセリングを受ける
それぞれの方法について詳しくご紹介します。
方法1:自己認識を深める
自立するためには、まず自分自身を深く理解することが大切です。自分の感情や行動、決断がどの程度親の影響を受けているのかを見つめ直しましょう。
この自己認識が、親と健全な関係を築き、本当の自分を見つけるための重要なステップです。
方法2:親との境界線を設定する
共依存親子は互いを同一の人間だと錯覚しています。親と子がまったく違う人間だと区別をするためにも、境界線を引くことが重要です。
これは、自分の意見をはっきりと伝え、「いいえ」と言う勇気を持つことや、自分だけのプライベートな時間と空間を大切にすることを意味します。自分の感情やニーズを尊重し、健全な親子関係を築く第一歩を踏み出しましょう。
方法3:感情のコントロール力を鍛える
親からの承認やサポートに頼らず、自分の感情を自分でコントロールする力を養うことが大切です。
これは、自分の感情を理解し、受け入れ、適切に対処する能力を意味します。このスキルを身につけることで、他人に左右されずに自分の感情を管理する力がつき、本当の意味での自立へと進むことができます。
方法4:決断力を鍛える
自立には、自分の価値観や目標に基づく決断力が不可欠です。親の意見に頼るのではなく、自分自身の考えや感情を大切にして意思決定をしましょう。
この自己決定のスキルを身に付けることで、人生の主導権を握り、自信と自立を築くことができます。自分で選択し、自分の道を歩むことが、本当の自立への鍵です。
方法5:カウンセリングを受ける
自立には、カウンセリングを受けることが重要なステップです。専門家の助けを借りて、無意識に続けている共依存の行動を見つめ直しましょう。
カウンセラーとともに、健康的で自立した行動の仕方を学ぶことができます。このプロセスを通じて、自分自身を深く理解し、成長の道を歩むことが可能になります。カウンセリングは、新しい自分を発見するための大切な一歩です。
まとめ:共依存親子から卒業して、あなたの人生を歩もう!
この記事では、共依存親子の特徴を紹介して、セルフチェックリストをして共依存親子から自立する方法をご紹介しました。
最後にもう一度、共依存親子の特徴を確認してみましょう。
- 特徴1:親は毒親、子供は毒親育ちと自覚がない
- 特徴2:親子の仲が良すぎる
- 特徴3:親離れ・子離れができない
- 特徴4:価値観のアップデートができない
- 特徴5:お互いの話を鵜呑みにする
- 特徴6:親子で主従関係を築いている
- 特徴7:不平不満を並べて権利を主張する
- 特徴8:自己肯定感が低い
親との共依存関係が長く続くほど、あなたの人生は親(毒親)に支配され、あなたが望む人生からかけ離れたものになりかねません。毒親からの自立に向けて、今置かれている状況でできることから始めていきましょう!
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