- 毒親が子供に固執する理由が気になる
- 毒親が友達と付き合いがあるようには見えない
- 毒親に友達がいない、いても少ない理由を知りたい
自分の親が毒親だと思う方が増えて、「毒親みたいになりたくない」と思う方が増えてきました。しかし、それを解消するための効果的な対策を打ち出せず、悩むケースは非常に多いです。
私自身、「毒の連鎖を自分で終わらせる」と強く決めてベストな方法を選んできました。少なくとも、人間関係を見直ししたことで、人生が変わったように感じています。
そこでこの記事では、毒親に友達がいない理由と、毒親と同じ道をたどらないためにあなたができることを紹介します。
この記事を読み終えると、人間関係を築きやすくなるし、生きづらさが解消しやすくなります。
毒親に友達がいないのはプライドが高すぎが原因
毒親に友達がいないのは、毒親のプライドが高すぎが原因です。
それを深堀りをすると「毒親の特徴」で紹介した特徴があります。中でも上位にある理由は下記のとおりです。
- 特徴1:世間体を気にしすぎる
- 特徴2:感情のコントロールができない
- 特徴3:劣等感が強すぎて嫉妬する
特徴1:世間体を気にしすぎる
世間体を気にしすぎる毒親にとって、物事を決める基準は他人からの評価です。
毒親は、人間関係において「いいひとと思われたい」「嫌われたくない」という気持ちが強いです。誰にでも良い顔をしようとして、八方美人になりやすいのです。
人によって言うことがコロコロ変わり、矛盾まみれになりがち。誰にでも良い顔を見せようとしすぎて本心が読めず、周りからの信頼が得られにくいのです。
そのために友達を作りづらく、友達が多くても、表面上の付き合いばかりで何でも話せる友達が少ない傾向があります。
特徴2:感情のコントロールができない
毒親には「感情をコントロールする」という発想がありません。スイッチが入ると怒鳴り散らしたりわめいたりするので、制御不能となります。
毒親は本音を話すことを「恥」だと考えています。本音を言わず我慢し続けたために、そのストレスをコントロールできず不安定になっているのです。
世間体を気にして、表面的に取りつくろいます。しかし、客観的に見ると「関わらないほうが身のため」印象が強く、腫れ物を触るような接し方にならざるを得ません。
特徴3:劣等感が強すぎて嫉妬する
毒親の毒が連鎖して、毒親自身が劣等感のかたまりになっています。自分がやりたくてもできなことを子供がすると、毒親は悔しさのあまり嫉妬をむき出しにします。
あなたにとっての祖父母の影響で、毒親は自信がありません。「自分はダメな存在だ」と思い込まされたために、仕事、持ち物、交際相手、地位、名誉など目に「見えるもの」で相手を品定めします。
相手が自分よりも劣っていればマウントを取るし、優れていれば嫉妬でひがみ根性丸出しで嫌みを言います。これで相手が良い思いをするはずがありません。少しずつ避けられてしまい、友達が少なくなってしまいます。
毒親の言動を反面教師に人間関係を築く
毒親の影響を受けて、その子供も友達が少ない傾向があります。
しかし、友達が多ければいいというわけでもありません。毒親の言動を反面教師として、あなたが大切だと思える人を大切にすることを意識して人間関係を築いてみてください。
具体的な方法は下記のとおりです。
- 方法1:今の人間関係を整理する
- 方法2:関わりたくない人とは距離を置く
- 方法3:自分の価値観を知る
- 方法4:感情をコントロールする
- 方法5:他人と比較するのをやめる
- 方法6:興味のあることを参加する
- 方法7:相手の話に耳を傾ける
- 方法8:自分の話を小出しにする
方法1:今の人間関係を整理する
毒親を「普通」と見なして、実はあなたにとって「毒」になる人と関係を築いていることがあります。今の人間関係を整理するだけでも、心の負担が軽くなります。
ことあるごとにマウントを取る人、嫌だと言っても嫌がらせを続ける人、対等な立場なのに上下関係を築こうとする人など。毒親育ちの周りには毒親と似た人が多めで、それがストレスの原因になっていることがあります。
あなたが苦手とか不快とか感じる人とは、無理に付き合う必要はありません。今の人間関係に縛られすぎなくてもいいのです。
方法2:関わりたくない人とは距離を置く
相手のペースに無理に合わせて、あなたが渋々付き合っている人とは、できるだけ距離を置いて関わらないことがおすすめです。
事情によって関わらなければならない人との関わりは最小限にしてみてください。始める前から「無理」とあきらめるのではなく、
- 連絡の頻度を減らす
- 対面ではなくメールやLINEでやり取りをする
- 相手によっては「嫌だ」とハッキリ伝える
というような方法を試してみてください。こうすることで適切な距離を保てるようになることがあります。
逆に関係が悪化したら、その相手とはそれまでの関係です。相手の言動にも非があるはずなので、自分のことを責めすぎずに割り切ってOKです。人間関係を手放したぶん、良い出会いが舞い込むことが多々あります。
方法3:自分の価値観を知る
自分の価値観を持つと、付き合う人を選んで付き合えるようになり、人間関係のストレスを減らしやすくなります。
おすすめの方法は「価値観マップ」を作ることです。価値観マップを作ると、自分が大切にしたいことがわかり、自分と毒親がまったく別の人間とも認識できます。これまでの自分のことも、肯定的に受け止めやすくなります。
価値観マップの作り方について、詳しくは下記の記事を参考にしてください。
方法4:感情をコントロールする
自分の感情をできるだけ消化するようにすると、感情的にならずに落ち着いて対応しやすくなります。
感情をなくすことはできませんが、特に「怒り」は要注意です。相手が不快になるだけでなく、あなたも怒りをぶつけたことに後悔します。相手との関係にヒビが入ることもあるので、特にコントロールが必要です。
怒りを鎮めるおすすめの方法は深呼吸。一定のリズムを刻むと心臓のドクドクがおさまり、平常心を取り戻しやすくなります。
方法5:他人と比較するのをやめる
毒親育ちは他人と比較する傾向がありますが、それをやめるだけで心の負担がかなり軽くなります。
毒親に比較され続けていて、それを取り払うまでに時間はかかるでしょう。しかし、あなたの良さは比較するものではありません。少しずつでいいので、自分で受け止めるようにしてください。
おすすめの方法は日記を書くことです。自分のことをさらけ出すようで気恥ずかしさがあるかもしれません。しかし、自分の行動や考えを言葉で表すことで客観的に自分を知り、自分の良い点も見えやすくなります。
方法6:興味のあることを始める
毒親のせいで我慢していたぶん、興味のあることを始めると気持ちが前向きになりやすくなります。
人間関係は、手放したぶん新しい出会いがやってきます。出会う機会が増えるほど、相手を観察するようになります。ヤバそうと思った人と距離を置けるようになり、毒親とは違う言動をする人とのつながりが増えていきます。
方法7:相手の話に耳を傾ける
たいていの人は自分の話をしたがるので、相手の話に耳を傾けるだけでかなり好感を持ってもらうことができます。
コミュニケーションは、話し手と聞き手がいてはじめて成立します。自分のことを「知ってほしい」「わかってほしい」と考えている人が多数派なので、聞き手に回るとかなり重宝されます。
相手が欲していることをすることとなるので、聞き役に回ったあなたは相手にとってかなり大切な存在。相手はあなたを大切な存在と扱うし、あなたも相手に大切にされていると実感しやすくなります。
よい聞き手はあいづち上手ということ。テッパンのあいづちは「さしすせそ」です。
- さ:さすがですね、最高ですね
- し:知らなかったです
- す:すごいですね、すばらしいです、すてきです
- せ:センスがありますね
- そ:そうなんですね、その通りです
このあいづちをタイミングよく使うと、「自分の話を聞いてくれていて嬉しい」と相手のテンションは爆上がりです。仕事でもプライベートでも活用できるので、ぜひ試してみてくださいね。
方法8:自分の話を小出しにする
たくさん話を聞いてもらった相手はあなたの話を聞こうとしてくれるので、自分の話を小出しにしていきます。
自分の番が来たからといって、何を話してもいい……というわけではありません。その場の話題に合う自分の話をざっくりと話し、質問されれば深掘りするくらいで十分です。
「話し足りない」と思うくらいがちょうどいいです。毒親の話とか、毒親によって辛い思いをしてきたかなど、毒親アピールのしすぎに注意してください。
まとめ:毒親と同じ道をたどらない選択をしよう!
上記で紹介した「毒親に友達がいない理由」を知っておくと、今後は毒親の言動を反面教師として、自分自身の人間関係を見直ししやすくなります。
最後にもう一度、毒親に友達がいない理由を確認してみましょう。
- 特徴1:世間体を気にしすぎる
- 特徴2:感情のコントロールができない
- 特徴3:劣等感が強すぎて嫉妬する
これまで毒親の価値観に染まっていたぶん、行動を変えていくのは時間がかかるかと思いますが、できるところから取り入れたりやめたりしてみてください。
友達作りの本質は、相手の良いところも悪いところも受け止めて、関係を築いていくことです。ひとつでも心当たりがあるなら、あなたが変わるチャンスがあるということでもあります。お互いがハッピーになれる関係を築いてくださいね。
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