- 毒親を思い出されるものを捨てたい
- 母子手帳が不要なのではと思っている
- 母子手帳をいつまで保管すればいいのかわからない
2020年、私が毒親に妊娠を報告したところ、毒親から私の母子手帳を手渡されました。
手渡された当初、母子手帳があるためにモヤモヤした気持ちになり、捨てたいなと日々思うばかり。そんなときに「いっそのこと、母子手帳を捨ててもいいんじゃないか?」とさえ思いました。
そこでこの記事では、母子手帳の役割・取り扱い方法、母子手帳を紛失・破棄した時の対処方法を解説します。
この記事を読み終えると、大人になってからの「母子手帳の取扱方法」の疑問が解消され、今後の対応を決めることができます。
母子手帳は母子健康管理の記録をするもの
母子手帳(正式名称:母子健康手帳)は、妊娠から出産、乳幼児期にわたる母子の健康管理のための記録帳です。妊娠中の健診結果、出産時の情報、乳幼児の成長記録や予防接種の記録を管理するために使用されます。
母子手帳は、母子の健康維持・増進のために、保健指導や健康診査・医療その他の措置について定めた「母子健康法」にもとづき、市区町村で交付されます。
市区町村によって若干の違いはありますが、母子手帳の記載事項は下記の通りです。
- 母親の妊娠履歴と健康状態
- 定期健診の記録
- 出産時と産後の記録
- 乳幼児期の成長記録
- 予防接種の記録
- 乳幼児の健康チェックリスト
- 育児に関するアドバイスや情報
- 緊急時の連絡先
- 妊婦検診の補助券
- 母子保健に関する制度の紹介
詳しくは厚生労働省のホームページで確認できます。
母子手帳は捨てずに生涯ずっと保管する
母子手帳は、捨てずに生涯ずっと保管しておいてください。
進学、留学、実習、就職のようなライフステージの折に、既往症・予防接種歴を確認するために母子手帳が必要です。女性の場合、妊娠したときに産婦人科医から聞かれることもあります。
海外に長期滞在するのであれば、渡航先によっては予防接種を追加で接種しなければならないこともあります。
予防接種歴は予防接種台帳で確認できる場合もある
ただし、やむを得ずに母子手帳を紛失・廃棄しても、救済措置はあります。
住民票を登録している市区町村の役所や保健センターで「予防接種台帳」の開示手続きをして、予防接種歴が確認できます。
予防接種台帳は、医療機関から届いた予約票にもとづき、自治体が予防接種記録を確認・記録するものです。「予防接種法施行令」の第6条の2に定められているので、この申請で乗り切れる場合もあるでしょう。
毒親育ち的には母子手帳の破棄も選択肢のひとつ
毒親育ちの場合、「自己責任の範囲で」母子手帳を破棄するのも選択肢としてはアリです。
母子手帳があることで、毒親とのつながりを感じやすくなります。あなたの心身の健康を優先させるのであれば、無理に母子手帳を持ち続けないことも選択することも一案です。
ただし、母子手帳の破棄によってデメリットもあるので、自己責任の範囲で破棄してくださいね(当ブログでは責任を負いかねます)。
母子手帳を紛失・捨てることのデメリット
母子手帳を紛失・捨てることのデメリットは下記のとおりです。
- デメリット1:親と子の個人情報が流出する
- デメリット2:子供の成長記録が消える
- デメリット3:検診などが自己負担となる
デメリット1:個人情報が流出する
母子手帳には個人情報がたくさん載っています。紛失はもちろん、廃棄するときは慎重に。
毒親のことは置いておいても、毒親とあなたの母子手帳には、あなたの名前や成長過程はもちろん、居住地、連絡先、などのプライバシーが記載されています。個人情報が流出し、悪用されないように気を付けて破棄してください。
デメリット2:子供の成長記録が消える
子供の成長記録、あなたの情報の一部がなくなります。勢いで捨てず、じっくりと考えて判断してください。
母子手帳には子供の成長記録が書かれていて、中には胎内にいたときの記録があるものもあります。毒親育ちのあなたがパパやママなら、あなたの子育てで参考になるかもしれません。
捨てるのは簡単です。毒親に対して嫌悪感があることも理解していますが、冷静になってどうするか判断しても遅くはありません。
デメリット3:健診などが自己負担になる
毒親育ちのあなたが親の立場だとしたら、母子手帳についている「妊婦検診票」は捨てずに残しておいてください。
妊婦健診票は、妊婦とお腹の赤ちゃんの健康を保つための定期的な妊婦健康診査にかかる費用の一部を助成するためのものです。原則として再発行されないので、紛失・廃棄後の妊婦健診は全額自費となります。
毒親とあなたとの母子手帳に妊婦健診票は挟まっていないはずです。挟まっていたとしても、成人していれば使うことはないので、破棄して問題ありません。
母子手帳Q&A
最後に、母子手帳にまつわる疑問をQ&A形式でまとめたので、参考にしてください。
- 母子手帳はいつからもらえるの?
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住民票を登録している市区町村の役所や保健センターへ行き、妊娠届を提出すると母子手帳をもらえます。届け出先はお住まいの市区町村のホームページで調べられます。
面倒であれば、直接出向いて総合案内で聞いたり、「子供」がつく課に行って訪問の旨を伝えれば対応してもらえます。
- 母子手帳を紛失したり捨ててしまったら?
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おとなになってから紛失や破棄した場合は特に何もしなくてもOK。もし、海外赴任などで予防接種歴を確認されたら、母子手帳を持っていない旨を伝えて、そのときの状況に合った対応をしてください。
あなたが妊娠中だったり、子供の検診や予防接種の途中の場合は、紛失した母子手帳を発行した市区町村の役場や保健センターに問い合わせてください。
- 母子手帳はどこで保管しているの?
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Twitterでフォロワーさんに聞いたところ、母子手帳の保管場所で多いのが実家でした。
毒親と距離を置いていると帰省しなくなるので、実家に置きっぱなしにならざるを得ないことが多いでしょう。これから実家から離れる予定の方、実家の荷物整理を行う予定の方は、母子手帳を持ち帰るのもアリです。
- 母子手帳は子供に渡さなければならないの?
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子供に母子手帳を渡さなければいけない、ということはありません。
母子手帳に書かれている情報を必要としている人がすぐに確認できるなら、親が持っていても、子供が持っていても、どちらでもOKです。
私は毒親から母子手帳を手渡されましたが、産後1年が経った今でも一度も見ていません。親の立場で悩まれているなら、子供の性格で対処方法を判断するのもアリです。
- 母子手帳を子供に渡すベストタイミングは?
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万人に通用するだろうタイミングはないので、渡したいと思ったときに渡してください。
まとめ:母子手帳はできれば生涯保管しよう!
今回は、大人になってからの「母子手帳の取扱方法」を紹介しました。
最後にもう一度繰り返しにはなりますが、進学、留学、実習、就職、妊娠などで母子手帳を生涯保管しておくのが得策です。保管先は実家でもOKです。
母子手帳によって毒親とのつながりを感じやすくなるので、毒親育ちの場合は自己責任で捨てるのもアリでしょう。あなたにとって、こころの負担が少ない選択をしてくださいね。
上記の内容を確認した後は、「毒親と距離を置く方法」が必要です。具体的に学びたい方は下記にも目を通してみてくださいね。
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