- 里帰り出産をしようか悩んでいる
- 毒親から里帰り出産をするように強く言われている
- 里帰り出産をせずに家事と育児を乗り切る方法を知りたい
出産期を控えた毒親育ちによっては、調べたり通院したりして「里帰り出産」を検討するようになります。しかし、毒親の攻撃に耐えるのはしんどいなど、身体の負荷を心配して悩むケースは非常に多いです。
私は2021年3月に出産しましたが、里帰りをしませんでした。産後~3ヶ月までは、自分の体調不良、子供の夜泣き・おむつ交換・ミルクで心身ともに大変でしたが、不可能…というわけではありませんでした。
そこでこの記事では、里帰り出産のメリット・デメリット、里帰り出産しない場合の対策や体験談を解説します。
この記事を読むと、穏やかな気持ちでパートナーや大切な人と子供を迎え入れることができます。
里帰り出産は妻が地元へ帰省して出産すること
里帰り出産は、妊娠後期から出産後にかけて実家や出身地へ帰り、出産と産後のケアを家族の支援を受けながら行うことです。はじめての出産や体調等でサポートが必要な場合に選ばれる方法です。
里帰り出産の目安は、妊娠34~36週目から産後1~2ヶ月くらい、3ヶ月前後が目安とされています。里帰り先の受け入れ状況によって期間が変わるので、里帰り出産を検討するときは、母子の健康状態や家庭の事情を踏まえて期間を決めてください。
毒親育ちが里帰り出産を慎重に判断すべき3つの理由
毒親育ちの場合、里帰り出産は慎重に決めてください。親が毒親だと思っているならなおさらです。
理由は以下のとおりです。
- 理由1:毒親は毒親のまま変わらない
- 理由2:毒親に育児方法を干渉される
- 理由3:毒親が子供を所有物化する
理由1:毒親は毒親のまま変わらない
残念ながら、毒親は毒親のまま変わりません。むしろ年齢を重ねて、毒親の毒の程度が悪化します。
産前・産後は身体が大きく変化する影響で、精神状態の浮き沈みが激しくなったり、些細なことにまで過敏になっています。そのような状況で毒親から心ない言葉を浴びせられると、心身のダメージは通常の何倍以上もの負担になります。
心に負担がかかりすぎると、産後うつなどの精神疾患を患ってしまうこともあります。里帰り出産によってあなた自身への悪影響を及ぼしかねないのです。
理由2:毒親に育児方法を干渉される
里帰り出産によって、毒親に自分なりの育児方法を干渉されたり否定されることがあります。
毒親は、子供よりも自分のほうが「格上」だと思い込んでいます。特に育児は経験があるうえ、自分は優秀な親だと信じ切っているので、毒親のやり方を押し付けられることも。「私が育児をやっていた頃は…」と、武勇伝を聞かされるハメになります。
理由3:毒親が子供を所有物化する
毒親があなたの子供を所有物のように扱うリスクがあります。
毒親は世間体を気にするので、孫ができたことで社会的地位が向上したかのような錯覚をします。毒親がすぐれた「じいじ」「ばあば」であることをアピールしたくて仕方がありません。
子供の免疫力が整っていないのに無断で外出させる、太陽の光を浴びせる、大きな音を聞かせる、無断で抱っこする…など、あなたの許可なしに好き勝手に扱います。ジャイアン的発想を持っているゆえに、あなたがクレームを入れて無視をするでしょう。非常に厄介な存在になりうるのです。
毒親育ちが里帰り出産をしないと決めたのは必然だった【体験談】
毒親育ちが里帰り出産をしないと決めるのは必然でしょう。
私事で言えば、妊娠当時にすでに毒親と絶縁していたからです。実家に住んでいたころからなすことすべてに干渉され、進学、就職、結婚などライフステージが変わるたびに自分の決断を全否定、あざ笑っていました。自分の大切な人を、みずから毒にさらす必要はありませんよね。
私にとってははじめての出産・育児でしたが、インターネットを活用すれば何とかなるという感覚でした。むしろ、出産・育児によって、毒親から連絡が来たりしても拒否できる口実が作れたと考えています。
里帰り出産しなくても安心して出産できる準備10選【体験談】
私自身、里帰り出産をせずに子育てができたのは、何が起きても困らないようにあらかじめ準備をしていたからです。里帰り出産しなくても安心して出産できる準備は以下のとおりです。
- 準備1:出産・子育ての流れを把握する
- 準備2:入院生活で必要なものを準備する
- 準備3:子供の衣服・生活用品を購入する
- 準備4:陣痛タイマーをダウンロードする
- 準備5:陣痛タクシーを登録する
- 準備6:出産で必要な連絡先をスマホに登録する
- 準備7:個人情報やそれにまつわる資料を整理する
- 準備8:マイナンバーカードを申請する
- 準備9:地域の子育てサポートを調べる
- 準備10:部屋をミニマリスト化する
準備1:出産・子育ての流れを把握する
あらかじめ出産・子育ての流れを把握しておくことがおすすめです。
この「流れ」は、たとえば、
- 陣痛のタイミング
- 困ったときの基本的な対処方法
- 妊娠中の過ごし方
- 産後の心構え
など、パパママ教室に参加して学べる情報だけで十分です。不安をひとつでも減らすことで出産・子育てがしやすくなります。補足的にYouTubeなどで情報収集をするのもアリです。
準備2:入院生活で必要なものを準備する
出産の兆候は突然やってくるので、準備は身体が動けるときに済ませておきます。
入院生活で必要なものは病院によって異なり、32週目前後に病院から案内されます。この入院生活のために買い足すものもあるので、病院へ問い合わせるのもアリです。
準備3:子供の衣服・生活用品を購入する
子供を迎え入れるために、子供の衣服、生活用品を購入します。
申請時の育児に必要なものは、インターネット検索でいくらでも出てきます。正直、検索で出てくるすべてのものを買わなくてもどうにでもなるので、住環境に応じて最低限のもので十分です。
準備4:陣痛タイマーをダウンロードする
陣痛タイマーをダウンロードしておくと、病院に電話するタイミングがつかみやすくなります。初産の場合は、陣痛の痛みだけで状況を判断するのは難しいです。些細な痛みでも記録するのがおすすめです。
スマホアプリにいくつもあるので、良さそうなものをダウンロードしてください。小さな痛みでも記録しておくと、診察時に先生に相談しやすいし、もしもの事態が起きても落ち着いて対応しやすくなります。
準備5:陣痛タクシーを登録する
陣痛タクシーは、妊婦を病院へ安全に移動するための事前登録制のサービスです。
タクシー会社が運営していることが多いので、「陣痛タクシー」と住まいの地域名を入力すると一覧が出てきます。体力的にも気持ち的にも余裕があるときに登録しておくのがおすすめです。
パートナーをはじめ、誰かと一緒にいるときに陣痛や破水が起きるとは限らないので、自力で病院へ行ける手段を用意します。
準備6:出産で必要な連絡先をスマホに登録する
出産予定の病院の連絡先、夫、その他万が一のときの連絡先をスマホに登録しておきます。
「自分は落ち着いて対処できる」と思っていても、陣痛の痛みや破水のような不測の事態が起きると、パニックになります。産後まで何が起こるかわからないのが出産です。もしもの事態にできることを準備するのに越したことはありません。
準備7:個人情報とそれにまつわる資料を整理する
産後は出生届を含めた役所手続きが増えるので、資料の整理をしておきます。
私は、万が一命を落としてしまった場合に備えて、緊急連絡先をまとめたり、銀行口座、証券口座など生活に必要な書類を整理しました。
助産師さんには「出産で命を落とすことはほとんどない」と言われましたが、可能性がゼロではありません。優先度は低いかもしれませんが、後々にも便利なので整理しておくのがおすすめです。
準備8:マイナンバーカードを申請する
マイナンバーカードは、子育て関係の手続きで必要になる場合があります。
私の住む地域では、保育園の入園申請書類のひとつとして、マイナンバーカードのコピーの提出が必須でした。申請からカード発行までは1ヶ月~1ヶ月半かかります。スケジュールに余裕を持って申請してくださいね。
準備9:地域の子育てサポートを調べる
地域の子育てサポートを調べておくと、子育てをひとりで抱え込まずにすむのでおすすめです。
正直、子育てにマンパワーが必要です。夫婦2人でも乗り切れますが、息抜きがないとメンタルが疲弊してしまいます。家族以外のつながりができると知ることで、子育て相談もしやすくなります。
住まいの市区町村によりサポート体制は異なりますが、下記のようなものがあります。
- ベビーシッター
- 保育園の一時相談
- ファミリーサポート
- 役所運営の子育て支援
- 地域密着型の子育て支援
準備10:部屋をミニマリスト化する
仕事、家事、育児のすべてをする時間を最小限にするようにします。
子育て中心になると時間に追われるので、時短や効率重視になります。できる範囲でミニマリスト化して、手間を減らしましょう。
ミニマリストについて、詳しくは下記の記事で紹介しているます。生活スタイルを変えようと考えている方は、ぜひ読んでみてくださいね。
番外編:義実家に相談してサポートしてもらう
身内の協力者がいると、サポートしてもらえることがあります。
義実家が近距離にあって、義父母と良い関係が築けていれば相談する余地はあるでしょう。そうでなければ、あなたが気を遣うだけなので、無理に頼もうとしなくてOKです。
毒親に里帰り出産するよう言われたらとことん断る
毒親に里帰り出産するように言われたら、とことん断っても問題はありません。
あなたが「里帰り出産したくない」と思ったなら、それを貫いてください。あなたの気持ちを優先させてくださいね。
毒親は、自分の思う通りにコントロールしたいだけです。毒親があなたにとって「うまい話」を提示しているのは、あなたをおびきよせるためのワナなのです。
断り方は下記のようなものが挙げられます。
- 立ち合い出産をする
- 出産準備が十分に整っている
- 出産直前まで家族と一緒に過ごしたい
- 産後、早く子育てのある生活に慣れたい
とはいえ、毒親は自分の思い通りに事が運ばないと気が済みません。毒親から難癖をつけられるたびに、毒親が付け入るスキを片っ端からつぶす覚悟はしておいたほうが良いです。毒親が口出しできない状況を作りましょう。
それでも毒親がしつこいときは、毒親と一時的に距離を置くのもアリです。詳しくは下記の記事を参考にしてくださいね。
まとめ:毒親育ちは里帰り出産せずに出産しよう!
この記事では、「毒親育ちが里帰り出産をしない場合の対策」を紹介しました。
最後に、毒親育ちが里帰り出産をしない場合の対策をもう一度確認しておきましょう。
- 準備1:出産・子育ての流れを把握する
- 準備2:入院生活で必要なものを準備する
- 準備3:子供の衣服・生活用品を購入する
- 準備4:陣痛タイマーをダウンロードする
- 準備5:陣痛タクシーを登録する
- 準備6:出産で必要な連絡先をスマホに登録する
- 準備7:個人情報やそれにまつわる資料を整理する
- 準備8:マイナンバーカードを申請する
- 準備9:地域の子育てサポートを調べる
- 準備10:部屋をミニマリスト化する
毒親との関係を変えることは勇気がいることですが、繊細な時期だからこそ、あなたの心身の健康を第一に考えてください。
一度でも毒親と距離を置く行動をすれば、産後も毒親とほどよい距離感を作れるようになり、毒親によるストレスが減ります。穏やかに過ごせるようになるので、ぜひ毒親からはなれる一歩を踏み出してくださいね。
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