- 毒親から離れたい
- 毒親との関係を見直したい
- 毒親によるストレスをなくしたい
自分の親が毒親だとわかると、「今後関わりたくない」と考えるようになります。しかし、これまで育ててもらったという思いから、毒親と距離を置くことや絶縁をためらうケースは非常に多いです。
毒親と距離を置いたり絶縁したりするときに大切なことは、「自分の行いに対する納得感」です。納得感が得られるまでは、それをしないとか段階を踏むことも大切です。
そこでこの記事では、毒親と距離を置くためにやめることを段階別に紹介し、その途中で毒親から攻撃されたときの対処方法を解説します。
この記事を読むと、あなたの置かれている状況に応じた対応がしやすくなり、あなたのペースで毒親と距離を置きやすくなります。
毒親と距離を置くためにやめるべき13つの習慣
毒親と距離を置くためにやべるべき習慣は下記のとおりです。
- 習慣1:あなたから毒親への連絡
- 習慣2:毒親からの連絡に反応する
- 習慣3:毒親の連絡通知をオンにする
- 習慣4:毒親にタメ語を使う
- 習慣5:毒親の話を聞く
- 習慣6:毒親の言動に我慢する
- 習慣7:プライベートな話をする
- 習慣8:毒親と外出や食事へ行く
- 習慣9:毒親の顔色をうかがう
- 習慣10:毒親に「理解されたい」と思う気持ち
- 習慣11:毒親に「頼りたい」と思う気持ち
- 習慣12:実家に住み続ける
- 習慣13:実家に帰省する
生活スタイルや習慣によって、「できること」と「できないこと」があります。私の独断で、やめやすいことから順番に紹介します。
習慣1:あなたから毒親への連絡
あなたから毒親へ連絡することが多いと、あなたの時間が奪われ、精神的に疲弊するだけになります。
毒親は、自分の都合のいいように物事を解釈します。
- 子供に必要とされている
- 子供は自分なしで生きられない
- 自立できないから私が教育しなくちゃ
などと思い込み、共依存を深めていく原因を作り出します。
それをスルーすると、あなたが「ヤバい」と思ったときに、取り返しがつかないことになりかねません。3回に1回は連絡をスルーするくらいから、徐々に連絡する頻度を減らしていきましょう。
習慣2:毒親からの連絡に反応する
相手からの連絡に必ず反応しなければいけない、ということはありません。
仕事、勉強、プライベート……あなたにはあなたなりの予定も過ごし方もあります。メールやLINEの返信が遅れたり、電話に出られなかったりするのは起こりうることです。
毒親の話の大半は、あなたにとって「どうでもいい話」です。場合によっては、あなたをストレスのはけ口として利用します。あなたが「対応してもいいかな」と思えるときだけ、適当に対応してもいいのです。
習慣3:毒親の連絡通知をオンにする
毒親からの通知を見ると、あなたの意思が揺らぎやすいです。
「毒親と関わりたくない」と思っている時期には、毒親に対する罪悪感が共存しています。毒親の言いなりになることに慣れすぎて、無視することに罪悪感を抱きやすいのです。
一時的にでも毒親との「つながり」を断ったり、意識しない時間を作ってみてください。あなた自身、心の負担が軽くなります。
電話なら着信拒否や解約新規、メールなら受信拒否、LINEは通知オフだけでなくブロックも有効です。
習慣4:親にタメ語を使う
敬語を使うと、毒親との距離感があることを意思表示しやすくなります。
敬語は、相手と適度な距離を保って接するときに使われることが多いです。毒親に対して敬語を使うと、割り切った関係だと腹をくくって接しやすくなります。毒親の攻撃にも落ち着いて対処しやすくなります。
この方法が成功したと言えるのは、毒親があなたの対応に違和感を覚えて「急にどうしたの?」などと聞いてくるときです。それまでは、心の平穏のためにも、毒親と心の距離を作るために敬語を使い続けてください。
習慣5:毒親の話を聞く
毒親の話をすべてまともに聞くと、聞いている側が精神的に辛くなるだけです。
毒親にとって、あなたはストレスのはけ口にすぎません。あなたがどう感じようとも、傷ついていてもお構いなしです。
そんな相手の話をていねいに聞くだけ時間のムダです。毒親だってあなたの話を聞こうともしていないんですし、同じことをして文句を言われる筋合いはありません。
習慣6:毒親の言動に我慢する
親に課されていることは、子供を養育する義務だけです。
毒親とあなたが親子であることを理由にして、親が子供に何をしていいというわけではありません。
毒親は、子供との間に上下関係が成立すると考えています。遠慮せずに、言いたい放題言うくらいがちょうどいいことの方が、精神的にスッキリするときもあるのです。
習慣7:あなたのプライベートな話をする
毒親に攻撃をするネタを提供するだけの「自爆行為」となるからです。
毒親が言いたい放題、やりたい放題ができるのは、家族に対してのみです。あなたが毒親から攻撃されるのは、あなたを陥れて、自分の手中におさめたくてたまらないのです。
優先すべきは、あなたの心身の安全です。あなたが無事でいることがいちばん大切です。
習慣8:毒親と外出や食事へ行く
毒親は、あなたと行動することで自分の不遇な時代を取り戻そうとしています。
毒親があなたと一緒に行動しようとするのは、純粋に親子として仲が良い場合もあるのですが、
- 毒親が子供に便乗して青春を謳歌している
- 毒親が子供の言動に干渉、批判する材料を探している
- 子供の友人から子供の情報を収集したい
- 子供の友人から「キレイ」「かわいい」などとほめられたい
のどれかです。自分がいい思いをしながら、子供を干渉・監視できる、毒親にとっては「おいしい」状況と言えます。
人間関係は、双方にとってWin-Winであることが基本です。どちらか一方が不平等だと感じる状況は、関係を長続きさせなくてもいいのです。
習慣9:毒親の顔色をうかがう
あなたがビビってると見なすと、毒親は調子に乗った行動を取りやすくなります。
「親を悲しませてはいけない」という価値観は、世間体や毒親の価値観です。相手が誰であれ、悲しい思いをさせること自体が良いとはいえません。子供だからといって、身構えなくてもいいのです。
毒親の話や価値観に異論があれば、しっかりと伝えてOKです。毒親は、あなたの話を聞く耳を持っていませんが、言うだけでスッキリします。
習慣10:毒親に「理解されたい」と思う気持ち
毒親には、心から相手を思いやるという考えがありません。
毒親は、損得勘定で物事を判断します。子供に対しても同じなので、あなたがいくら伝えても、自分の都合のいい解釈をします。残念ながら、期待をするだけムダとなります。
毒親に評価されようとする言動を減らす代わりに、あなた自身に期待をしてあげてください。「自分でもできる」ということを増やすことで、自信にもなります。
習慣11:毒親に「頼りたい」と思う気持ち
毒親育ちが「無力」というのは思い込みです。
毒親がいないと何もできない、というわけではありません。毒親にその行動をするチャンスを奪われていたり、あきらめさせられていたり、経験したくてもできなかっただけです。
大人になってからでは「遅い」ということはありません。実行してみると、「意外に楽しい」「意外にちょろい」「大変だったけどどうにかなった」など、色々な発見が先々に活きるのです。
習慣12:実家に住み続ける
毒親と一緒にいること自体がストレスとなるからです。
経済的な理由など、やむを得ない事情がある場合を除いては、一刻も早く一人暮らしを始めていただきたいです。家でも外でも心身をリラックスできる場所がないことは、あなたの健康上、最大のリスクといっても過言ではありません。
今すぐに一人暮らしは難しくても、実家を出る方法を模索してみてください。シェアハウスやルームシェアなど、住み方のバリエーションが増えているので、選択肢はそこそこあります。
実際に一人暮らしを検討されている方は、下記の記事も参考にしてみてくださいね。
>> 一人暮らしの手順を解説
習慣13:実家への帰省
実家への帰省は「武装せずに敵地へ乗り込むこと」で、自滅行為をしているのと同じです。
実家への帰省を否定するつもりはありません。しかし、心身が疲弊し、その回復のために何時間も何日も費やさなければならない状況をしてまですることでもありません。
ある日突然、パタリと帰省するのをやめると毒親に怪しまれるかもしれません。あなたにとっても心苦しくても、「予定がある」とウソをついて、帰省の回数を減らしましょう。減らせないなら、宿泊せずに日帰りにするなど、滞在時間を減らしてみてください。
毒親に攻撃されたときの対処は事前に考える
あなたが毒親から距離を置こうとすればするほど、毒親の攻撃は強くなりやすいです。もしもの場合にそなえて、あらかじめ対策を練っておくことが得策です。
- 毒親が感情的になって責め立ててきたら?
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毒親の攻撃がしんどいと感じても、できるだけ冷静にいるようにしてください。
毒親は、一度スイッチが入ると収集がつかなくなります。ありったけの罵詈雑言をあなたに浴びせて、あなたを傷つけます。思うところがあっても、怒りをぐっとこらえて、毒親から離れる方を優先させてください。
- 毒親が距離を置くことを批判してきたら?
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基本的に、毒親から何を言われても完全にスルーしてください。
毒親にあなたの話を聞いて理解する能力はありません。あなたはあなたが決めたやるべきことをやってOKです。
毒親との関係で後々大ごとになりそうな予感がするときは、毒親とのやり取りはメールやLINEに徹すること。毒親の感情を正面から受け取らずにすむので、心身の負担を減らせます。
言った言わないの水掛け論になったときに証拠として提示すれば、自己防衛にも役立ちます。
- 毒親が一人暮らしをしている家に押しかけてきたら?
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警察、大家、弁護士など第三者に相談をして、しかるべき対応をします。
毒親に家の所在を知られていると、毒親があなたを待ち伏せしたり監視したりすることもあります。身の危険を感じたら、引っ越しを検討せざるを得ないかもあるかもしれません。
自力での解決が難しければ、第三者に助けを求めてください。相談して解決するとは限りませんが、協力者がいると対処のバリエーションが広がります。
毒親が家に押しかけてくるような性格であれば、あらかじめ住民票の閲覧制限をしておくのがおすすめです。
- 毒親が職場に押しかけてきたら?
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同僚や上司との関係にも影響をおよぼしかねないので、慎重かつ冷静に対処するしかありません。かつ、何が起こるかわからないので、臨機応変な対応が求められます。
まずは上司に報告・相談をして、淡々と伝えて対応を仰いでください。状況によっては警察へ通報します。
会社を巻き込んでいるので、家族間で解決できる問題ではなくなります。場合によっては転職も覚悟して対応に臨んでください。
できることなら、このような事態が起こる前にあらかじめ会社と連携を取っておくこともアリです。
まとめ:毒親と距離を置いて、あなたの時間を取り戻そう!
上記で紹介した「毒親と距離を置くためにやめること」を実践すると、今後は毒親との距離の取り方で悩むことは一切なくなり、毒親の攻撃にも対処できるようになります。
最後にもう一度内容を確認してみましょう。
- 習慣1:あなたから毒親への連絡
- 習慣2:毒親からの連絡に反応する
- 習慣3:毒親の連絡通知をオンにする
- 習慣4:毒親にタメ語を使う
- 習慣5:毒親の話を聞く
- 習慣6:毒親の言動に我慢する
- 習慣7:プライベートな話をする
- 習慣8:毒親と外出や食事へ行く
- 習慣9:毒親の顔色をうかがう
- 習慣10:毒親に「理解されたい」と思う気持ち
- 習慣11:毒親に「頼りたい」と思う気持ち
- 習慣12:実家に住み続ける
- 習慣13:実家に帰省する
今までの習慣や言動を変えるには時間がかかると思いますが、これまでのあなた自身の言動を振り返りつつ、これらを意識して自分のものにしてください。
自分のものにしてしまえば、今抱えている苦しみが軽くなります。あなたの気持ちにもゆとりができて、新しいことにチャレンジしたりしてあなたらしい人生を歩むキッカケにもなります。
上記内容を実践した後は「やめること」も必要です。具体的に学びたい方は以下リンクの記事にも目を通しましょう。