- 自分の親が毒親かじゃないか判断しかねている
- 自分の親が毒親だと気づいたキッカケを知りたい
- 毒親だとわかったときにできることを知りたい
毒親という言葉が知られるようになって、「自分の親は毒親じゃないか」と考える人が増えてきました。しかし、周りの人に相談できずに抱え込んで、悩むケースは非常に多いです。
30年間、私は自分の親が毒親と思ってもみませんでした。でも、毒親に対してちょっとした違和感を覚えていなかったら、今も毒親と関係を続けていたかもしれません。
そこでこの記事では、私の体験談をもとに、自分の親が毒親だと気づいたきっかけ、毒親だと気づいたときにできる対処方法を解説します。
この記事を読み終えると、毒親との関係で悩むことはなくなり、あなたの力で毒親との関係を変えられます。
自分の親が毒親と気づくきっかけはパターン化される
自分の親が毒親だと気づくきっかけは人によって違いますが、下記3パターンのどれかに当てはまる状況で気づきます。
- 親子関係を揺るがす出来事
- 親に対するネガティブな感情の蓄積
- 友人や知人との会話
パターン1:親子関係を揺るがす出来事
親と子双方のライフスタイル、ライフステージの変化によって関係性が変わり、今まで普通だと思っていたことが苦痛に感じるようになります。
たとえば、進学・卒業、就職・転職、結婚・離婚、妊娠・出産、育児、引っ越し、介護、身内の死が挙げられます。これ以外にも、良くも悪くも感情が大きく揺れ動く出来事で関係性が変化します。
パターン2:親に対するネガティブな感情の蓄積
毒親に対するネガティブな感情が溜まりすぎるとストレスになり、場合によっては耐えきれずに爆発します。
最近の傾向として、自分の親が毒親と気づく年齢が若年化しています。これまでは30代前後が大半でしたが、10代の割合も増えています。それゆえに、毒親にネガティブな感情を抱えながら苦しむ期間が長いということです。
毒親の存在が知られるようになったとはいえ、毒親問題はまだ周りの人に相談しても理解されづらいです。ストレスが限界に達した時点で、毒親の言動に不信感を覚えることがあります。
パターン3:友人や知人との会話
学校、職場、習い事、コミュニティ、イベントなどでの出会いを通して、プライベートな話をする機会が増えて他者との違いを認識しやすくなります。
リアル・ネットに関係なく、相手のことを深く知る方法として、自分の価値観やその価値観に至った経緯について話す機会が増えます。それによって価値観の引き出しが広がると、毒親の価値観や言動が他の人とずれているとわかるようになります。
ただし、自分の親が毒親だと気が付くきっかけは、3パターンの複合型となることが多いです。
複合型で多いのは、「親に対するネガティブな感情の蓄積」と「友人や知人との会話」が合わさったものです。この3パターンの視点で毒親を観察して、判断していくこととなります。
自分の親が毒親だと気づいたきっかけ【体験談】
私の場合、紹介したパターンに当てはめると、全パターンを合わせた結果でした。
具体的には以下のとおりです。
気づき1:親子関係を揺るがす出来事
私の場合は離婚です。調停裁判といって、世間で知られている離婚よりも大がかりでした。
離婚する前提で結婚したわけではありませんが、離婚を報告したとき、毒親にボロクソ言われました。中でも鮮明に記憶に残っているのが、「(裁判で)お金を払ったなんてありえない」です。
このときのやり取りで、毒親に対して、
- なぜ、自分で稼いだお金の使い道を指図されないといけないのか?
- なぜ、自分の決断を批判されないといけないのか?
- なぜ、子供の幸せよりお金のことを優先させるのか?
という疑問がわいてきました。色々と考えてもこの発言の真意を理解できず、「自分の親はおかしいんじゃないか?」と気づくことができました。
気づき2:親に対するネガティブな感情の蓄積
元から親とのソリが悪かったのですが、毒親だと気づいてからは今まで以上に悪化していきました。
毒親の感情が高ぶって、自分でコントロールできなくなっていたので、感情でぶつかり合うことが多かったです。そのためか、私を言いなりにさせるための暴言が続きました。
過去の出来事も含めて振り返ると、毒親の思い込みで私の存在を判断し、コントロールする発言しかなかったことに気づきました。たとえば、
- 日常的に命令口調で指示をする
- 私の価値観、人間関係、趣味を完全否定する
- 私の話には耳を傾けず、一方的に批判する
- 毒親に非があっても開き直り、謝罪も反省もしない
- 私の決断を鼻から「できない」としてバカにする
- 毒親の生活習慣、生活リズムを子供に強要する
といったことです。これらを毒親に指摘すると、「知らない」「忘れた/覚えていない」「今さら蒸し返すな」の連続。自分の言動に責任を持たないことに怒りを覚え、心がすさんでいきました。
気づき3:友人や知人との会話
20代半ばくらいから、学生時代の友人と腹を割って話す機会が増えたのが大きく影響しています。
社会に出て、学生時代の友人でも話題の合う友人が自然淘汰されてきた頃でした。お互いに安心してなんでもぶっちゃけられたので、踏み込んだ話がしやすかったです。
もっとも「自分の家族とは違う」と感じたのは、結婚式で新婦が両親に向けて手紙を朗読するシーンです。
私が参列した結婚式では、手紙の途中から新婦も両親も号泣しています。私が最初の結婚で結婚式をしたときはその光景がありませんでした。家族間できずながなければ、このような状況にならないのだと痛感しました。
自分の親が毒親だと気づいたときの対処方法
自分の親が毒親だと思えたとき、まずは自分のことをいたわってください。
あなたのペースで、下記のできることを始めるのはいかがでしょうか?
- 対策1:自分の親が毒親だと気づけたことをかみしめる
- 対策2:気持ちをリフレッシュする
- 対策3:毒親と距離を置く
- 対策4:考え方・価値観を肯定する
- 対策5:これからの人生の戦略を立てる
対策1:毒親だと気づけたことをかみしめる
まずは、自分の親が毒親だと気づけた自分をほめてください。
毒親だと気づけたからこそ、毒親に縛られない人生を歩むことができるのです。その過程で乗り越えることが多いかもしれませんが、毒親から離れられることに祝杯してほしいのです。
毒親と気づくのに「遅い」ということはありません。厚生労働省の統計で女性の平均寿命は87歳、40歳前後で気づいても人生の半分は自分のためだけに使うこともできます。
対策2:気持ちをリフレッシュする
気持ちのリフレッシュとして、あなたが好きなことをぞんぶんに楽しむ時間を作ってみてください。
ずっと根詰めた状況が続くと、心身が疲れ切ってしまいます。自分の親が毒親だと気づけたことで、あなたは新しい一歩を踏み出そうとしています。自分へごほうびをあげてくださいね。
対策3:毒親と距離を置く
あなたの心の平穏を取り戻すため、できるだけ毒親と距離を置いてみてください。
個人的に、ベストな方法は一人暮らしなど実家を出ることです。しかし、家庭の事情、あなたの事情もあるので、限りなく毒親と距離を置ける方法を選んでください。
あなたの今後を考えるうえでも、落ち着ける環境は超重要です。毒親と距離を置く方法について、詳しくは下記の記事をご覧くださいね。
対策4:考え方・価値観を肯定する
めでたく毒親から逃げるきっかけが作れたので、あなたの考え方・価値観を肯定してみてください。
毒親があなたを否定し、暴言・暴力でねじ伏せてきたのは、毒親が気に食わないだけです。世の中には色々な考え方・価値観があって、あなたのそれも、本来は肯定的に受け入れられるべきものです。
価値観マップの作り方、活用方法について、詳しくは下記の記事で紹介しています。ぜひ読んでみてくださいね。
対策5:これからの人生の戦略を立てる
自分次第でいかようにも人生を変えられるので、何をしていきたいか考えていきます。
毒親に抑圧され続けた影響で、やりたいことなど前向きなことを考えづらくなっているでしょう。毒親に否定されて諦めたことをやってみたり、興味があることを始めたりしてみてください。
やりたいことリストとして一覧にすると、テンションが上がって気持ちが上向きになるのでおすすめです。詳しくは下記の記事を読んでみてくださいね!
まとめ:自分の親が毒親だと気づくきっかけはある!
上記で紹介した「自分の親が毒親と気づくきっかけ」を実践していただくと、今後は毒親の言動を観察して判断の機会が作れて、毒親との関係性を変えるきっかけにもなります。
最後にもう一度、自分の親が毒親だと気づくきっかけを確認してみましょう。
- 親子関係を揺るがす出来事
- 親に対するネガティブな感情の蓄積
- 友人や知人との会話
毒親のことを振り返るのが苦しいとか辛いとか感じるときは、中断してください。あなたのできるところから始めて、あなたのペースで気持ちを整理してくださいね。
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