- 自分の親が毒親かもしれないと思っている
- 自分の親が毒親か判断しかねている
- 毒親とじゃない親の違いを知りたい
毒親という言葉が知られるようになって、「自分の親は毒親なんじゃないか?」と考える人が増えてきました。しかし、毒親とじゃない親の違いがわからずに悩むケースは多いです。
そこでこの記事では、毒親とじゃない親の違い、じゃない親の特徴を紹介します。
この記事を読み終えると、今後毒親の対処方法を考えやすくなり、毒親によるストレスを減らせるようになります。
毒親とじゃない親の違いはたったひとつだけ
毒親かじゃない親かの違いはたったひとつ、Taker(テイカー)であるかそうでないかです。毒親はテイカーです。
テイカーは、自分の利益を最優先に考えて搾取する人です。アダム・グラントさんの著書「GIVE&TAKE『与える人』こそ成功する時代」(三笠書房、楠木建監訳、2014年)がきっかけで知られるようになった特性のひとつです。
テイカーの言動には、下記のようなものが挙げられます。
- 他人の成果やがんばりを自分の手柄にすり替える
- 他人から親切にされても、親切を返さない
- 自分にとって重要だと思う人だけにこびへつらう
- 自分にとって都合の悪いことは他人に責任転嫁する
- 本性を隠して、相手にとっての「いいひと」を演じる
もっともわかりやすいのは、ドラえもんのジャイアンタイプです。根底に「俺のものは俺のもの、お前のものは俺のもの」という考え方があります。
他人が生み出した成果や利益を「どれだけ多く自分のものとして搾取できるか」という価値観で行動します。このように表現すると、心当たりのある毒親の言動がひとつふたつ出てくるのではないでしょうか。
毒親じゃない親はGiver(ギバー)の精神を持っている
一方で、毒親じゃない親は、テイカーと真逆のGiver(ギバー)の精神を持っています。
ギバーは思いやりがあり、自分から相手のために尽くします。お返しをしてもらうつもりはなく、自分から進んで他人のためになる行動を起こせる人です。
毒親は、人に何かをやってもらうことが当たり前とお高く留まっています。ギバーの気持ちはないし、そのような考え方を知っていても理解できなかったり、考え方そのものを見下します。
まれにギバーに見える毒親もいます。しかし、いい親アピールしているだけです。言動の根底には「私をほめて」という承認欲求しかありません。
毒親じゃない親の5つの特徴
毒親の特徴は別の記事で紹介しているので、ここでは毒親じゃない親の特徴を紹介します。毒親じゃない親の特徴は下記のとおりです。
- 特徴1:子供に寄り添う
- 特徴2:子供と適切な距離を保つ
- 特徴3:子供に自分に考えさせて行動させる
- 特徴4:子供の性格・価値観を理解しようとする
- 特徴5:子供に安心感を与える
これらの挙げたことは、私が身近にいる毒親じゃない親を見て感じることです。
毒親じゃない親すべてに当てはまるとは限りません。それでも、毒親に育てられた当事者として、毒親じゃない親の共通点は下記の2つです。
自分のことも子供のことも大切にする
大切にすることは、子供とか大人とか関係なく、相手の考え方や価値観を認めるということです。
毒親は、子供に対して禁止事項がかなり多いです。過干渉につながっていくのですが、毒親自身が子供に「不安」「心配」「危険」と感じたものや人を徹底的に排除します。
一報、毒親じゃない親は、生命の危険がともなわないものについては必要以上に口出しをしません。何か問題が起きて、子供がピンチな状況になったときだけ手を差し伸べ、温かく迎え入れるというスタンスです。
親の立場だと、子供の言動にヤキモキして口を挟みたくなるときもあります。ですが、毒親「じゃない親」はそれをぐっとこらえて、子供が実行する様子を見守ることができるのです。
親自身が自分の人生を楽しもうとする
毒親じゃない親は、自分のやりたいことを楽しもうとする姿勢があります。
結婚して仕事や家事・育児で時間に追われていると、「自分を犠牲にしてやってるんだ」と被害者意識が強くなります。これが続くと、毒親と同じ思想を持ちやすくなり、あなたが毒親となる確率が高まります。
それを回避するコツが「複数の役割の活用」です。子供にとって親、仕事では上司だったり会社員かもしれません。しかし、もっとも大切なのはひとりの人間として「どうありたいか」なのです。
毒親じゃない親は、自分のやりたいことや予定をできる範囲です実行に移そうとします。行動派ではなくても、自由気ままに過ごしていて、客観的に見て、生き生きと過ごしているように見えます。
もちろん、それによる満足度は傍から見てわかるものではないし、人によってはストレスを抱えているかもしれません。それでも、毒親「じゃない親」本人が自分の意思で人生を送っているということを感じさせてくれます。
毒親に育てられた子供は、「自分は何もできない」と思い込んで何もせずにいる傾向があります。毒親の影響にむしばまれる前に、やりたいこと挙げて自分を取り戻すことが効果的。詳しくは下記の記事で紹介しているので、参考にしてみてくださいね。
自分の親が毒親だと確信したら早く逃げる
最後に、これまでの内容を読んで「自分の親が毒親だ」とわかったら、あなたの人生を軌道修正していきましょう。そのためにできることが、毒親との接点を減らすことです。
自分の親が毒親だとわかるのは、成人して独立してからが多数派です。タイミングとしては、就職や転職、妊娠・出産、子育てのようにライフスタイルが変わる時期です。
年齢を盾にして、「今わかってもどうにもならない」と悲観的にとらえられがちです。しかし、自分の常識を疑う力があったからこそわかったこと。絶望ではなくチャンスなので、あなたのペースで毒親の毒を解毒していきましょう。
まとめ:毒親との関係はあなたが決めよう!
上記で紹介した「毒親」と毒親「じゃない親」の違いを読んで、あなたの過去の経験を振り返ってください。思い当たる出来事や心当たりのある出来事がいくつも出てきたとしたら、あなたの親は毒親の可能性が高く、今後の対策も考えやすくなります。
最後にもう一度内容を確認してみましょう。
毒親とじゃない親の違いは、Taker(テイカー)かGiver(ギバー)かです。毒親はテイカーが多数派で、ときおりギバーを装ったテイカーの場合があります。
自分の親が毒親であると受け止めるのは時間がかかります。その過程で苦しい思いをすることもありますが、これまでの出来事を振り返りながら、何度も何度も記事を読んでください。
上記内容を実践した後は、「毒親と絶縁する方法」も知っておくと便利です。具体的に学びたい方は、下記の記事も読んでくださいね。
毒親の言動であなたが辛い思いをしたり傷ついたりしても、毒親の言動はずっと変わりません。できるだけ早く、毒親と関わらない人生に変えていきましょう。
コメント