- 毒親育ちの生きづらさを解消したい
- 毒親にとってのミニマリストのメリットを知りたい
- ミニマリストになるためにすることを知りたい
自分の親が毒親だと気づくと、コミュニケーションが取りづらくなるなど、漠然と生きづらいと感じる人が増えてきました。しかし、その解消方法を見つけきれず、悩むケースは非常に多いです。
私自身、「自分の親は毒親だ」と気づいてからストレスにまみれていました。ところが、ミニマリストの考えを実践してからは、肩の力を抜いて生きられるようになりました。
そこでこの記事では、ミニマリストになるための手順、メリット、注意点、毒親育ちの私がミニマリストに向けて手放したモノを解説します。
この記事を読み終えると、自分に合う生活を楽しめるようになり、毒親によるストレスを減らしやすくなります。
ミニマリストは最小限のモノで生活するライフスタイル
ミニマリストは、最小限のモノだけで暮らすライフスタイルを確立している人を指します。
ミニマリストの由来は、「最小限」という意味を持つ英語「ミニマル(minimal)」から生まれた「ミニマリズム(minimalism)」という考え方です。
元々、ミニマリズムは「簡素な形や反復を用いて、最小限の要素で構成する手法」で、1960年代以降の美術、音楽、建築における手法のひとつでした。これが、2012年にアメリカ社会で知られるようになり、生活スタイルに取り入れられるようになりました。
日本では、2013年くらいから徐々に知られるようになりました。2015年には爆発的に知られるようになり、新語・流行語大賞にもノミネートされました。
ミニマリストは「自分にとっての適正量のモノ」で生活する
ミニマリストは、「自分にとって適正量のモノ」で生活しています。
つまり、「モノの適正量には個人差がある」ということです。価値観、性別、仕事、家族構成、生活スタイルが違うので、必要なモノも適正量も変わります。
- 持ち物の数が少なければ少ないほどいい
- 長く使える高価格のものを買わないといけない
- 壁、床、家電など部屋にあるものすべて色を統一しないといけない
というイメージがあるかもしれませんが、「自分にとっての適正量」が満たされていれば、ミニマリストと言えるのではないでしょうか。
毒親育ちがミニマリストになるための4ステップ
ミニマリストになるための手順は下記のとおりです。
- 手順1:自分の価値観を知る
- 手順2:不要なモノを手放す
- 手順3:毒のある人との関係を手放す
- 手順4:持ち物の置き場所を決める
手順1:自分の価値観を知る
まずは、あなたにとって大切なモノ・コトを知るために、価値観を言語化していきます。
ミニマリストは、自分にとって必要なモノだけをそろえようとします。毒親育ちは自分で考え、判断することが苦手な傾向はあります。考えたり判断する材料として、自分の価値観を言語化すると、考えたり判断したりがしやすくなります。
手順2:不要なモノを手放す
不要なモノを手放すことで、今の生活がより快適になります。
お金を払えば何でも買える時代だからこそ、モノが増え、汚部屋になりやすくなります。あなたの価値観やライフスタイルに合うモノだけに厳選することで、探し物や片付けの手間が減ります。
モノを手放すときに大切な考え方は、「今のあなたにとって必要なのか」です。「いつか使える」「もったいない」「あのときの思い出が」と感情的にならず、今に焦点を当てて考えてみてください。
手順3:毒のある人との関係を手放す
毒親の影響で、毒親育ちは「毒のある人」と関係を築きやすいので、関係を断ち切るか、距離を置くことを試していきます。
人間関係は、相手も自分も「この人は必要な存在だ」と思えることではじめて成立します。ですが、毒親育ちは主従関係・上下関係を築きやすく、一方的に搾取されたり奪われたりして、自分が傷つく関係ばかりを続けています。
たとえば、
- 「あなたのため」と言ってダメ出しを繰り返してくる人
- 「〇〇しなさいよ」などと指図をしてくる人
- あなたの資産・スキル・価値を奪う人
といった人が挙げられます。
今の人間関係を変えるのに時間はかかるかもしれませんが、手放すことでストレスは減り、心に余裕が生まれます。詳しくは「毒親育ちが関わってはいけない人」という記事で紹介しているので、確認してみてくださいね!
手順4:持ち物の置き場所を決める
室内での自分の動き(生活導線)にあわせて必要なモノを置くと、部屋全体が整って快適に過ごしやすくなります。
手順1で不要なモノを手放しているので、あなたにとって必要なモノ、大切なモノだけを手元に残せています。あなたの生活スタイルに合わせてモノを置きやすくなります。
これまでは、どこに何があるかわからない、必要なときに必要なモノが見つからないことがあったかもしれません。ですが、モノが減ったことで、そういったときのストレスを減らすことができるのです。
毒親育ちのミニマリスト化は自立に向けメリットしかない
毒親育ちにミニマリストになることをおすすめする理由は、「毒親から自立しやすくなるから」です。具体的には下記のとおりです。
- メリット1:貯金がしやすくなる
- メリット2:自分のために時間を使いやすくなる
- メリット3:思考が整理されやすい
- メリット4:ストレスをたまりにくくなる
- メリット5:自分のことを大切に扱えるようになる
メリット1:貯金がしやすくなる
今までと比べると買うことが減り、お金を使わなくなるので貯金がしやすくなります。
ミニマリストになると、今持っている持ち物だけで十分に足りている状況となり、新しいモノを買い足さなくても十分に生活ができるようになります。人間関係においても、自分が無理をしない付き合いに変えていくと、飲み会など交際費も減り、お金が貯まりやすくなります。
メリット2:自分のために時間を使いやすくなる
モノを探す時間や部屋を片付ける時間が減るので、自分のために時間を使いやすくなります。
毒親育ちは、周りの顔色や世間体を気にしすぎて、我慢することに慣れすぎています。自分のやりたいようにやってみる、自由に過ごす経験が少なく、後悔していることがいくつもあるケースは多いです。
大人になったんだし今さら……と思うことであっても、「あなたの人生」を取り戻すためには、できるだけ後悔を減らすのが大切です。大人になって、自分のために時間を使いやすくなったからこそ、できることが意外に多いのです。
メリット3:思考が整理されやすい
物理的にも精神的にもゆとりができて、思考が整理しやすくなります。
いわゆる「汚部屋」では、部屋が雑然としていることが気になって仕方がなくなります。片付けをしなくちゃ、掃除しなくちゃ、あれこれしなければならないことで頭がいっぱいになって、やるべきことがおざなりになります。
毒親育ちが優先して考えたいのは「毒親との関係」です。毒親と距離を置くか、絶縁するか、絶縁に近い状況にするか、そして、それを実現するためにどうすればいいかです。あなたの人生を歩むために「今できること」に集中できる環境を作れます。
メリット4:ストレスをたまりにくくなる
部屋やモノから受けるストレスがなくなっていくので、ストレスはたまっても、たまるスピードが緩やかになります。
実は、部屋にモノが散乱しているだけでストレスが溜まります。必要なモノが見つからない、モノを探す時間が長引く、自分がやりたいことができないなど、一度くらいはイライラした経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
イライラすること自体は罪ではありません。ですが、ただでさえ毒親によるストレスがあるのに、それにプラスして自分で自分を苦しめる状況はしんどいです。ミニマリストは、ストレス原因をひとつでも減らす手段となります。
メリット5:自分のことを大切に扱えるようになる
少数精鋭となったモノや人を大切に扱うようになるのと比例して、自分のことも大切に扱えるようになります。
毒親育ちは、周りや世間体を気にしすぎた結果、他人に振り回されています。自分にとって大切なモノや人をぞんざいに扱って、毒親など「自分にとって有害な人」にばかりエネルギーを注いでいます。
ミニマリストになると、そういったことは違うと気づけるようになり、本当に大切なモノや人にエネルギーを注げるようになります。自分以上に大切なものはないと、気づくキッカケ作りにもなります。
まとめ:ストレス原因を断ち切って身軽になろう!
上記で紹介した「ミニマリストになる手順」を実践していただくと、毒親からの自立をしやすくなり、家族との関係が途絶えたとしてもストレスを抱えすぎず、安心して生活がしやすくなります。
最後にもう一度内容、ミニマリストになる手順を確認してみましょう。
- 手順1:自分の価値観を知る
- 手順2:不要なモノを手放す
- 手順3:毒のある人との関係を手放す
- 手順4:持ち物の置き場所を決める
最初は、どれも生活に必要だと思い込んで、不要なモノを手放すまでに時間がかかるかもしれませんが、何度もこの記事を読んで手放してください。
手放すことになれてしまえば、生活スタイルがシンプルになり、部屋でリラックスできるようになるし、毒親をはじめあらゆるストレスから解放されます。悩みごとも減るので、生きづらさが解消されます。
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