- 価値観マップに興味がある
- 価値観マップの効果があるのか知りたい
この記事で紹介する「価値観マップの効果」を知ると、誰でも価値観マップを作りたくなります。
この記事では、価値観マップを作った私の体験談とそこから得た気づきも紹介します。
この記事を読み終えると、今後は毒親の影響による生きづらさがなくなっていき、自分に合った生き方に軌道修正できます。
価値観マップは自分の内面を知るための方法
価値観マップは、自分の価値観を見える化したものです。
リベラルアーツ大学を運営している両学長が提唱しているもので、「人生の羅針盤」とも呼ばれています。
価値観マップの作り方、作るときのコツや活用方法は、下記の記事を参考にしてください。
毒親育ちが価値観マップを作ったキッカケ
動画を見て、「自分に自信が持てるようになるかも?」と直感的に思ったからです。
友人から両学長の動画をすすめられて、「お金の勉強」に関する動画から見始めました。他の動画を見ていたところ、価値観マップを紹介する動画にたどり着きました。
当時の私は、下記のような状況にいました。
- 毒親の毒を解毒中
- 毒親と距離を置いている最中
- 自分にとって毒になる人と距離を置く
- 不要なモノを断捨離してミニマリストになった
- 上司からのパワハラで、慢性的ストレス、ややうつ傾向
- 毒親と関わらない生活をするための対策が不十分
- 仕事もプライベートも迷走中
「どん底」と言わないまでも、ほぼ底辺と言える状況でした。感情のコントロールができずにいて、毒親の不平不満や仕事のストレスを周囲の人に当たり散らしていました。
心の片隅で「何とかしないと」と思っていたタイミングだったのもあり、実践してみないとわからないとも思っていました。
毒親育ちが価値観マップを作ったのは3回
価値観マップを作るタイミングは、自分の中で「人生の分岐点になるかもしれない」と思ったときです。
具体的に、私の場合は下記のひとつ、もしくは複数に当てはまるときに作ると決めています。
- 以前作った価値観マップと今の状況にズレがあるとき
- 生き方や働き方を見直したり変えたいとき
- ライフステージの変化で、生活スタイルが変わったとき
- 今の生活や仕事に不満で、グチが増えがちなとき
- 信念や新年度で、気持ちを切り替えたいとき
はじめて価値観マップを作ったのは2018年頃。そこから、2019年、2020年と、これまでに3回価値観マップを作っています。それぞれ価値観マップを作った理由は下記のとおりです。
- 2018年:生活にも仕事にも不満で、グチまみれだったため
- 2019年:転職して、気持ちを切り替えるため
- 2020年:出産・子育てにより、生活スタイルが変わるため
価値観マップを作り直すのは、今の状況を見直してアップデートさせるためです。
その時々の感情や環境の変化で、やりたいことも目指すものも変わります。ある時点で「いいかも」と思ったことでも、数ヶ月、数年経って振り返ると違和感を覚えることはザラにあります。
「違和感=価値観のズレ」です。このズレが生じるのは、「良くも悪くも」生活スタイルや置かれている環境が変わったときです。目指す方向からもズレているので、軌道修正が必要ということです。
特に、グチや不平不満のようにネガティブな言動が増えているときは、自分にとって悪い出来事が立て続けに起こる予兆です。放置し続けると、取り返しのつかない事態に巻き込まれかねません。心身の安全・安心を守るためにも、価値観マップのアップデートは必須です。
価値観マップは自分を知り、変化を実感するためにある
価値観マップに書いたことを続けられる仕組みを作って、放置するのを予防することが大切だからです。
価値観マップ作りに限ったことではありませんが、同じことを続けるのは飽きます。面倒にもなって途中で投げやりになることもあって、クオリティを一定に保つのも難しかったりもします。
そのようなことを防止するために、私が気を付けていることは下記のとおりです。
- 価値観マップを作る目的を決める
- 今の自分にできることを洗い出して細分化する
- 「変わろうと思えば変われる」と自分を信じる
これだけだとわかりにくいので、それぞれ詳しくご紹介します。
価値観マップを作る目的を決める
何から始めればいいのか、わからなくならないように、価値観マップを作る目的(テーマ)を決めます。
手順やコツを知っているだけでは「宝の持ち腐れ」。「何を明らかにしたいのか」を決めておくと、悩んでいることの問題点を挙げやすくなり、価値観マップも作りやすくなります。
たとえば、下記のように進めていきます。
「毒親と関わり続けることに疲れた。ストレスに感じることも多いので、どうにか解消したい。」
↓
価値観マップで明らかにすることは、下記のようなものが挙げられます。
- 今の自分の本音(毒親に対する不平不満・グチ)
- 毒親とどうして関わりたくないと思っているのか
- 毒親とどのように関わるか(現状維持・距離を置く・絶縁・その他)
- 関わり方を変えるなら、今の自分に何ができるか(リスクも考える)
「毒親と関わり続けることに疲れた。ストレスに感じることも多いので、どうにか解消したい。」
↓
価値観マップで明らかにすることは、下記のようなものが挙げられます。
- 今の自分の本音(毒親に対する不平不満・グチ)
- 毒親とどうして関わりたくないと思っているのか
- 毒親の言動が解決されれば、自分のストレスはなくなるのか
- 毒親とどのように関わるか(現状維持・距離を置く・絶縁・その他)
- 問題を解消するために、今の自分に何ができるのか
「社会人になったのに、毒親からの干渉がより強くなった。同居を強要されて同居しているけど、この状況が続くのは耐えられそうにない。」
↓
価値観マップで明らかにすることは、下記のようなものが挙げられます。
- 今の自分の本音を洗いざらし書き出す
- 作成した価値観マップをもとに、毒親と同居し続けるか、別居をするかをざっくりと決める
- 同居もしくは別居する場合に問題になることを挙げ、解決策を考える
- 問題を解消するために、今の自分に何ができるのか
リベラルアーツ大学で紹介している方法にとらわれなくても大丈夫です。正規の使い方にとらわれず、抱えている問題や悩みによって臨機応変に価値観マップを活用しましょう。
今の自分にできること洗い出して細分化する
今の状況から抜け出すためには、みずから行動するしか方法がないからです。
価値観マップを作ってできることは価値観を見える化するだけです。問題を解消したり、理想の姿に近づいたりするためには、主体的になって「変わる(変える)努力」は必要です。
とはいえ、今まで経験したことのないことに取り組むので、ドーンと大きな希望を挙げただけでは始める前から気持ちが萎えます。大きな希望を実現するためには、可能な限りタスクを細分化し、1つ当たり10分以内で済ませられるタスクに変えます。
たとえば、一人暮らしをするための家を決めるだけでも、下記のようなことが挙げられます。
- 間取り
- 家賃の上限(収入に見合うかも検討する)
- 最寄り駅をどこにするか
- 最寄り駅から候補地までの距離(徒歩●分など)
- マンションとアパートのどちらにするか(何階にするのかも含む)
- 譲れない条件はあるか(日当たり、オートロックの有無など)
- 妥協してもいい条件はあるか(バス・トイレ別、2階以上など)
「変わろうと思えば変われる」と自分を信じる
「良くも悪くも」自分がやったことは自分に返ってくるです。
今の状況を変えるためには、それを実現するためのモチベーションが必要です。毒親育ちにとってはしんどいことでもありますが、そういうときほど自分自身のことを勇気づけてください。その積み重ねが、自分をいたわって大切にすることにもつながります。
あなたの考え方や経験は誰にも奪われません。あなただけのものです。逆に言えば、あなた以外に大切にできる人はいないということでもあります。毒親が何をしてきても、自分のことを信じてください。
価値観マップを作るコツは「価値観マップの作り方」でも紹介しているので、あわせて読んでみてください。
毒親育ちが価値観マップを作ってわかったことはメリハリ
私が直近(2020年)に作った価値観マップからわかったことは下記のとおりです。
- その1:ミニマリストな生活を送る
- その2:自分が望む働き方をする
- その3:ストレスフリーでいる
それぞれ詳しくご紹介します。これから価値観マップを作るみなさんの参考になれば嬉しいです。
その1:ミニマリストな生活を送る
できるだけ手間のかからない生活にするために、ミニマリストな生活を送ることです。
私は、自分が発達障害(ADHDとASD)のグレーゾーンだと認識しています。病院で診察されたわけではありませんが、雑然とした部屋にいるとストレスを感じます。面倒くさがりなので、家事もできればやりたくない性分です。
できることならやりたくないので、いかに減らして、自由な時間を増やすかを考え実践しています。
その2:自分が望む働き方をする
置かれている状況によって、「できること」と「できないこと」が変わるからです。
今回の価値観を作ったのは産休中です。これから子供中心の生活となると、独身のときのようにフットワーク軽く行動しにくくなります。自分のためだけに使える時間も極端に減ります。「会社に勤めていれば安泰」という時代でもなくなっています。
どんな働き方でも、良し悪しはあります。大切なのは、悪い面をどこまで許容できるのかです。働きやすければ働き方は自由でいいので、自分に合った働き方を模索するのはアリだと思っています。
その3:ストレスフリーでいる
感情の浮き沈みによって、テンションやモチベーションが大きく変わらないように、ストレスフリーでいることです。
毒親の影響を受けた結果、私は感情(特にネガティブな感情)を食らいやすく、感情が揺さぶられることがストレスになり、立ち直るまでに時間がかかります。感情に振り回されるのがこりごりなので、ストレスになることを避けたいと思っています。私にとって、自己防衛のためには大切な考え方です。
この価値観は、価値観マップをはじめて作ってからずっと変わらずに残っています。毒親に悩まされてきたぶん、「自由でいたい」という思いが強いのだと自己分析しています。
毒親育ちが価値観マップを作って変わったこと
毒親育ちが価値観マップを作って変わったことは下記のとおりです。
- その1:行動力が上がった
- その2:時間の使い方が変わった
- その3:人間関係が変わった
それぞれ詳しくご紹介します。
その1:行動力が上がった
行動に起こして状況が変わったのを実感できるようになったからです。
私がはじめて価値観マップを作ってから一貫している思いは、「ストレスフリーな状態でいること」と「穏やかな生活を送ること」です。
はじめて価値観マップを作ったとき、毒親育ちによくある「八方美人」グセがついていました。「すべて自力で何とかしなくちゃ」と思い込んで、無意識のうちに自分が抱えなくてもいい問題まで抱えて、自滅していたこともありました。
ストレスフリーになるためには余分な物事を手放すのが必須。生活や人生に支障のないことをとことんやめました。
やめるためには自分を律すればいいだけ。誘惑に負けて始めることもありましたが、少しずつ変えていったので実行しやすさはありました。「やめるだけやめて、不足があれば付け足す」という考え方です。やめて不足感はなかったので、そのぶん時間ができて実行に移しやすい状況が作れました。
「やめよう!」と思っていても、何をどのようにやめるのかはいつの間にか忘れてしまうことでもあります。そんなときは「やめることリスト」を作って、忘れても思い出せる仕組みを作っておくのが効果的です。
詳しくは下記の記事で紹介しているので、参考にしてくださいね。
その2:時間の使い方が変わった
自分が「やりたい」と思っていることに集中できるようになったからです。
底辺の状況にいると、「何をしても報われないんじゃないか」という思いもよぎります。ですが、嫌だと感じることをかたっぱしからやめたところ、自分のために使える空き時間がかなり増えました。
このブログを含め、空き時間はやりたいと思ったことをかたっぱしからしました。多くは、毒親に制限されてできなかったことをするためです。「毒親育ちの自分でもできる」と自信がつき、経験値を上げられました。
その3:人間関係が変わった
ある時点から、毒親と似たような性分の人がいなくなっていたからです。
価値観マップで人間関係を振り返っていたところ、当時付き合いのある人たちの中に、毒親のように毒のある人(悪影響をおよぼす人)が何人もいることに気づきました。毒親との関係が当たり前になって、感覚がマヒしていたようです。
毒親だけでなく、毒のある人とも距離を置くと、人間関係のいらだちやストレスがあっという間に解消されました。さらに、自分が大切にしたい人と自分を理解してくれる人とだけ関係を築けるようにもなりました。
付き合いたい人は自分で選べるし、誰かれ構わず良い顔をする必要はありません。毒のある人はどこにでもいるので、そのような人たちと一定の距離を置いて、自分の身を守ることも大切です。
まとめ:毒親育ちこそ価値観マップを作ろう!
上記で紹介した私の体験談や気づきを参考に価値観マップを作成していただくと、今後は毒親に悩まされても対処しやすくなり、毒親育ちのあなた自身も生きづらさが解消しやすくなります。
最後にもう一度、毒親育ちにとっての価値観マップの効果についておさらいです。
- その1:行動力が上がった
- その2:時間の使い方が変わった
- その3:人間関係が変わった
最初は慣れなくて、作り上げるまでに時間がかかると思いますが、この記事と「価値観マップの作り方」の記事を何度も読んで、できるところから取り組んで自分のものにしてください。
自分のものにしてしまえば、自分の考え方に自信が持てるようになります。いつの間にか行動力が上がって、身の回りの環境が大きく変わり、生きづらさの解消にもつながります。
今の状況を変えるためには、今の自分自身や毒親と向き合う場面もあります。毒親育ちにとっては苦痛でしかありませんが、それを乗り越える力はすでに持っています。自分の未来のために、「今」を変えるキッカケになればと思います。
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