- 毒親から逃げたいと思っている
- 何かを始める前に悩んで先延ばしをする
- 自分で物事を決めることに苦手意識がある
この記事で紹介する「決断力を鍛える方法」を実践すると、毒親育ちでも決断力を鍛えることができます。
この記事では、毒親育ちに決断力がない理由とあわせて、「正しい決断をするコツ」も紹介します。
この記事を読み終えると、今後は決断するときに悩むことは一切なくなり、新しい一歩を踏み出せます。
決断力は自分の意思で物事を決定する力
決断力とは、自分の意思で物事を決定する能力です。
何かに迷ったとき、困ったとき、悩んだときに自分の意思をハッキリと言えるのであれば、「決断力がある」と言えるでしょう。
とはいえ、決断にはリスクも伴います。なぜなら、決断力の「決断」は「キッパリと心を決めること」と辞書で定義されているからです。いくつかある選択肢のうち、ひとつを残して残りは切り捨てることになります。決断するにもためらう気持ちが生まれやすかったりもします。
毒親の影響で毒親育ちの決断力は育ちにくい
毒親育ちは決断力を持てない、持てたとしても低い状態で成長しています。
毒親育ちに決断力がない理由は下記のとおりです。
- 自分の考えや価値観がずれてると思っている
- 周りの人に嫌われたくないから良く思われたい
- 自信がなく自分が無力な存在だと思い込んでいる
- 毒親から攻撃されて自力で考えることが苦手と感じている
- やりたいことがあっても、できないと思って後回しにする
毒親の価値観を押し付けられた結果、毒親育ちは自身の言動にさえ不信感を抱かざるを得ない状況に陥ります。それを解決するためにも決断力を鍛えるメリットは大きいです。
毒親育ちが決断力を鍛えるメリットとデメリット
毒親育ちが決断力を鍛えるメリットとデメリットは下記のとおりです。
毒親育ちが決断力を鍛えるメリット
- 自分が行うことに対して自信をつけられる
- 今までは経験できなかったチャンスにめぐり合える
- 時間を有効に使えて活動量が増える
- フットワークが軽くなり行動に起こしやすくなる
- 新しい発見をするなど経験値を高められる
毒親が決断力を鍛えないことのデメリット
- 自分はダメな存在だと自己嫌悪に陥りやすい
- チャンスに気づけず、チャンスを逃しやすい
- 考える時間が長く時間を浪費しやすい
- 現状維持を決め込んで進展がなくなる
- 新しい経験をしないため物事をアップデートできない
このように、決断力がないと毒親から逃れるキッカケすらつかめず、苦しい思いをし続けることになりかねません。毒親との関係を変えたい、現状を抜け出したいと思っているなら、決断力を鍛えるのが効果的です。
毒親育ちが決断力を鍛える11の方法
毒親育ちが決断力を鍛える方法は下記のとおりです。
- 方法1:小さな決断を積み重ねる
- 方法2:決断する回数を減らす
- 方法3:決断に期限を設ける
- 方法4:優先順位を決める
- 方法5:自分の基準で判断する
- 方法6:あいまいな決定を減らす
- 方法7:先入観や思い込みを減らす
- 方法8:周りの人と比較するのをやめる
- 方法9:周りの人に相談する回数を減らす
- 方法10:ソロ行動をしてみる
- 方法11:成功事例を真似してみる
方法1:小さな決断を積み重ねる
毒親育ちは、毒親だけでなく周りの人の顔色をうかがって決断するからです。
小さな決断を積み重ねることで、あなた自身の言動に自信を持てるようになります。できる範囲のものから始めてみましょう。
たとえば、
- 食事のジャンルは、和食、洋食、中華のどれにするか
- ジムにい入会するときに、Aプラン、Bプランのどちらにするか
- 定期券を買うときに、1ヶ月と3ヶ月のどちらの機関にするか
ポイントは選択肢をできるだけ少なくします。多くても3つ以内にすると、選びやすくなります。
方法2:決断する回数を減らす
毒親育ちは、決断すること自体に慣れていないし苦手だからです。
人は毎日35,000回以上の決断をしています。たとえば、日常生活でトイレに行ったり、家事をしたり、友人と食事に行ったり。些細な決断でも何回も続けると疲れてしまいますよね。
ポイントは、できる限りルーティン化することです。ルーティン化には下記のようなものがあります。
- 自分だけに適用する「マイルール」を作る
- 買うものによって、買うお店を決める
- TPOにあわせて、着る洋服をざっくり固定する
ルーティン化は「やめること」を増やすことでもあります。やめるとなると不安が増えやすいですが、実際にやめると「やめてよかった」と思えることばかり。下記の記事を参考にしつつ、ためしてみてくださいね。
方法3:決断に期限を設ける
毒親育ちは、「(一人では)何もできない」と思い込んでいるからです。
自身で決断する必要があることでも、「検討する」などと言って先延ばししたりあいまいにしたりします。気づいたときには期限を過ぎていることもあります。
決断を先延ばししたりあいまいにしたりすると、せっかくのチャンスを逃すこともあります。苦手と感じていることこそ、機嫌を意識しましょう。
方法4:優先順位を決める
毒親育ちは毒親や周りの人の言いなりになって、振り回されがちだからです。
周りの人(他人)はあなたを「都合のいい人」と見なしているので、あなたの都合を考えずに物事を要求したり指示したりします。それを言われるたびにすぐに対応しようとすると、キャパオーバーになってあなたがパンクしかねません。
そうならないためにも、まずは対応することを挙げて優先順位を視覚化し、頭を整理します。時間的・物理的に厳しいことは断ったり期限を延ばしてもらったり、臨機応変に対応しましょう。
すべてあなたがやらなければならないこととは限りません。状況次第では毅然とした姿勢を見せることが大切です。
方法5:自分の基準で判断する
毒親育ちの判断基準は「周りの人の反応が良いか悪いか」になるので、あなたの考え方や価値観に沿ったものではないからです。
周りの人(他人)は、あなたに親身になってくれる人もいますが、親身になっているフリをして自分の都合しか考えていない人の方が大半。周りの人の反応や言動を信用しすぎて後悔することもあります。
自分の基準の作り方は下記のとおりです。
- 何のためにそれをするのか(したいのか)
- 誰のためにそれが必要なのか
- 自力で解決できそうなことか、周りの人の助けが必要なのか
ポイントは自分主体で考えることです。「〇〇さんが言っていたから」とか「メディアで紹介されていたから」とか、自分以外の人の言葉やコトを理由にしないようにしましょう。
方法6:あいまいな決定を減らす
毒親育ちは、周りの人に仲間外れにされたり嫌われたりすることに過剰反応するからです。
好かれようと思うばかり、相手によって言動を変えたり、毒親育ち自身が考えや意見をあいまいにして先延ばしにすることも。「二兎追う者は一兎をも得ず」ということわざの通り、後悔を引き寄せます。
あいまいな決定をしすぎず、キッパリと決めることも大切です。あなたが過剰反応しても、想像しているほど周りの人は気にしてないですよ。
方法7:先入観や思い込みを減らす
毒親育ちは、毒親に価値観を押し付けられた結果、判断力・決断力を鈍らせているからです。
- 結婚したら子供を授からなければならない
- 偏差値の高い学校に進学しなければならない
- 大手企業、上場企業に就職しなければならない
- 毒親が納得してくれる交際相手を見つけなければならない
このような思い込みがあると、義務感や強迫観念が強くなるばかりで苦しくなります。チャレンジする気持ちも失ってしまいます。
世の中には「絶対」や「確実」と言えるものばかりではありません。ひとつの物事でも関係する多くの情報に触れて、あらゆる立場や視点に立って見るよう意識しましょう。ここぞというときにすみやかに判断しやすくなります。
方法8:周りの人と比較するのをやめる
毒親育ちは毒親に比較されたりした結果、周りの人と比較して劣等感や自己嫌悪を抱いているからです。
比較対象になるものは下記に限らず世の中にあふれています。
- 収入や貯金額
- 友人や知人の数(人脈の広さ)
- 家や車などの所有物の多さ
- 結婚・未婚の婚姻状況
- 交際相手の有無
けれど、周りの人と比較して物事を決めると、あなたの決断力は育ちません。毒親育ちには周りの人と比較するクセが根深く残っていますが、できる範囲で解消するように意識しましょう。
ポイントは周りの人や世間と自信を比較する情報収集を減らすことです。たとえば、友人・知人に相談しすぎないようにしたり、ネットサーフィンの時間を減らしたり、使用するSNSなどのコミュニケーションツールを厳選したりです。情報があふれすぎているからこそ、取捨選択が大切です。
方法9:周りの人に相談する回数を減らす
毒親育ちは、毒親だけでなく周りの人に依存しやすいからです。
周りの人に相談する回数を減らすと、考える力が鍛えられます。あなたひとりだけの問題はできるだけ自身で解決するように意識します。考えても自力でどうにもならないときだけ周りの人に相談しましょう。
ただし、仕事のようにあなた以外の関係者がいる場合は独断で判断できることが少ないです。自身で考えつつ周りの人に相談して物事を進めましょう。
方法10:ソロ行動をしてみる
毒親育ちは誰かと一緒に行動する機会が多く、自分一人で何かをする経験が乏しいからです。
一人で行動していると、何をするにしても自分で判断・決断することになります。判断・決断を自然に取り入れやすくなります。誰かと一緒にいる時間だけではなく、ひとり時間も大切にできるようになります。
ポイントは小さいことから始めることです。興味のあることだと行動に移しやすいので、「意外に自分でもできる!」と実感しやすいです。
具体的には、一人ごはん、一人映画、一人ショッピングのように日常生活で取り入れやすいことです。それに慣れてきたら、一人カラオケ、一人居酒屋、一人旅など、チャレンジする幅を広げていきましょう。
方法11:他人の成功事例を真似してみる
毒親育ちは先入観や思い込みが強すぎるので、それ以外の解決策が見つけにくいからです。
毒親育ちに限らず、どんなこともゼロから始めるのは難しいし、取っかかりになるヒントがあると物事が進むこともあります。周りの人でも著名人でも、「いいな」と思える部分は取り入れてみましょう。
ちなみに、「真似る(まねる)」は「学ぶ(まなぶ)」と同じ語源であると言われています。真似をしながら学んでいきたいものですね。
正しい決断をするには正確な情報を収集する
毒親育ちにとって、決断そのものが大きなチャレンジだし、どんな決断であっても失敗はしたくないですよね。
正しい決断をするコツは、正確な情報を収集すること。今の時代は情報があふれすぎています。正しい情報を収集することが、決断力・判断力を鍛える第一歩となります。
決断に必要な情報を収集する
客観的な情報をそろえておくと、選択肢をハッキリさせて決断しやすくなるからです。
そのときの状況によって収集する情報に違いはありますが、下記のような情報が有効です。
- 具体的な数字が示されているもの
- 写真や画像など、目に見えるもの
- 公官庁や公共機関が発表している資料
ポイントはそのときの感情で決めないことです。感情は日によって変わるものなので、決断したときは正しいと思っても、後々になって違うとわかったり後悔したりしやすくなります。
意識がハッキリしているとき
意識がハッキリしていると、決断自体に集中できるからです。
睡眠不足のとき、疲れているとき、酔っ払っているときは決断以外のことで頭がいっぱいになり、集中力に欠けている状態です。決断の内容に関係なく、体調が万全のときに決断しましょう。
時間に余裕があるとき
時間に余裕があると、決断するための考える時間が作れるからです。
どんなに冷静な人でも、焦っているときや急かされているときは、時間を優先させるあまり決断がないがしろになりやすいです。決断に時間がほしいときや決断を急がなくてもいいときは、スケジュールを再調整して仕切り直しましょう。
経験値を増やす
経験値を増やすと、体感して良し悪しがハッキリするからです。決断に必要な情報を収集する手間が省ける場合もあります。
はじめて経験することや不慣れなことは、決断するにもわからないことだらけで適切な決断をしづらくなります。できる範囲で、同じような経験(体験)を積んでから決めましょう。
もちろん失敗する可能性もありますが、決断力は経験によって磨かれる側面もあります。小さな失敗は取り戻せるので、できる範囲でチャレンジしてくださいね。
まとめ:決断力を育てて後悔のない選択をしよう!
上記で紹介した「決断力を鍛える方法」「正しい決断をするコツ」を実践していただくと、今後は決断するときに悩むことは一切なくなり、新しい一歩を踏み出せます。
最後にもう一度内容を確認してみましょう。毒親育ちが決断力を鍛える11の方法は下記のとおりです。
- 方法1:小さな決断を積み重ねる
- 方法2:決断する回数を減らす
- 方法3:決断に期限を設ける
- 方法4:優先順位を決める
- 方法5:自分の基準で判断する
- 方法6:あいまいな決定を減らす
- 方法7:先入観や思い込みを減らす
- 方法8:周りの人と比較するのをやめる
- 方法9:周りの人に相談する回数を減らす
- 方法10:ソロ行動をしてみる
- 方法11:成功事例を真似してみる
人は最期に口にするのは、「〇〇しておけばよかった」という後悔です。毒親や周りの人の顔をうかがいすぎたり、世間体を気にしすぎたりするあまり、あなたの思ったとおりの人生を送れないのは悲しいことですよね。
これまでにはない考え方や価値観を取り入れるのは時間がかかるでしょう。何度も何度もこの記事を読み直して、あなたができることから小さく行動してみてください。
自分のモノにしてしまえば、決断力が鍛えられて人生が変わっていきます。過去には戻れませんが、未来は変えられます。
上記を学んだあとは、「やりたいことを実現する方法」も必要です。下記の記事も参考にしてくださいね。
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